AM 9:05 -Cloud Ruler Temple Outside-
マーティンはブレード一同を伴い寺院の外へ出た。

相変わらず謎の物体は上空に留まり太陽の光を遮ったままだった。
記者会見前までの動揺っぷりが嘘だったかの様に、マーティンは落ち着き払った態度で皆の前で話し出した。
「諸君、我々の日照権を奪った未知の敵は依然として留まったままだ。しかし案ずることはない。我々には強力な地対空兵器がある」

「地対空兵器!そんな物がこの寺院に存在していたとは」
Burdは意外なマーティンの言葉に思わず感嘆の声を漏らした。
殿下以下、ここは自分をおちょくって遊んでいる不真面目な者たちしかいない寺院なのではとちょっぴり心配になっていたが、マーティンの皇位の者らしい崇高な構えと、あるべき備えはしっかり用意されていう事実がBurdに安堵をもたらした。
「うむ、では皆にお披露目しよう。見たまえ、あれこそクラウドルーラーが誇る最新兵器F-22ラプター・・・」

マーティンはゆっくりと視線を寺院の端の方へと向けた。
[0回]