
(友の日記・・・)

マーティンは1人残った部屋で、投げつけられた後、床に落ちたままになっていた日記を見下ろしていた。
あれだけ見せたくないと言っていたのに、捨てるように手放して・・・。
大事な物ではなかったのか?

私に内容を知られたくなかったのではないか?
落としていけば、誰かが見るかもしれないと言うのに。
そんなことを考える余裕もないほど、友は我を忘れ、動揺していたのだろうか。

触れることに一瞬躊躇したが、落ちたままにしておくわけにもいかないので、マーティンは日記を拾い上げた。
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