「支配人、長い銀髪で黒のドレスを着た女のエルフを見ませんでしたか?部屋を飛び出していったのですが、ホテル内を捜してもどこにもおらんのです」

Miariの姿はホテル内のどこにも見当たらず、心配になったBurdは一階のフロントに居た支配人に行方を尋ねた。
「長い銀髪の?その人ってスイートルームを借りられたお客様のことかしら」
「そうそう、そうです!どこへ行ったか御存知ありませんか」
「彼女なら物凄い勢いで外に飛び出していったわよ。でもなぜお客様が捜してますの?彼女は別のお連れ様と御宿泊されたはずだけど、その方はどうされましたの?」

「連れの男は追いかけられない理由がありましてな。部屋に残らせました。代りに私が捜しているのです」
支配人はあらまあ、なんてこと!と声を上げ興味深々にBurdを見ながら言った。
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