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腐女子playerのoblivionプレイ日記とMOD考察ブログ。
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BurdはMiariを連れて、Tiber Septim Hotelへ戻る路を歩いていた。



泣きつかれてヘトヘトになっていたMiariだったが、あちこちの建物の窓から漏れる暖かな明りを見ていると不思議と心が優されていく感じがした。

Burdと2人で戻る途中、ガードや道行く通行人が微笑ましい顔をしてこちらを見るので、なぜかしらと横を歩いているBurdにそっと聞くと、どうやら我々のことを勘違いをしているようだが気にせんでください、と少し照れ笑いしながら返された。

ホテルの近くまで戻ると、薄暗い闇の中に人影が見えた。



「Burd、あそこに誰かいる・・・あれは・・・殿下?」








「なんですと、うお、どうやらそのようです。勝手な行動はするなと言ったのに1人で外に出るなんて、まったく困ったお方だ!」

マーティンは部屋でじっと待っていることが出来なかったのか、落ち着かない様子で1人立っていた。



「殿下、怒ってないかしら・・・」

Miariはその姿を不安な気持ちを抱いたまま見つめた。

「大丈夫ですよ。自分がついていますから、さあ行きましょう」

Burdに励まされ、Miariは恐る恐るマーティンの側に寄って呼びかけた。

「・・・マーティン、ただいま」



「・・・!」

マーティンはすぐに気付いて振り向いた。

そして声の主がMiariだとわかると安堵した顔を見せた。

「戻ってきてくれて良かった・・・。すまない、本来なら私が捜しに行くべきだったのだが、Burdに残っている様にと言われてね」



「いいのよマーティン、彼に出来ることは任せてあげて」

暗くて表情がわからなかったが、マーティンははもう怒ってはいないようだった。

だが、Miariはマーティンに謝りたいことがあった。

Miariは目を合わせるのが怖く、顔をそらした。

「さっきはごめんなさい、マーティン」



「友よ、なぜ君が謝るんだ。謝らなければならないのは私の方だよ」

マーティンは驚いていたが、Miariはどうしても謝りたいの、と話を続けた。

「・・・私、貴方に悪いことしたわ。存在の証なんて、そんな簡単に見つかるようなことじゃないのに、私ならやれると思って・・・でもそれはマーティンを傷つけただけで・・・私になんて無理なことだったのよ」

「いや、君はよくやってくれた、卑下することはない。愚かな私こそいけなかったんだ」

マーティンは申し訳なさそうな表情を浮かべ、肩を落とした。



「私はずっと、私が欲していた自分の存在の証とは一体何なのか考えていた。その答えは君やBurdが離れていった時にようやくわかったよ。民どころか友人にも呆れられ見捨てられる我侭な男が皇帝として必要なはずがない、と」

「マーティン、貴方は必要よ!まだそんなこと言ってるの!?止めて・・・!」

Miariはさっきの罵り合いを思い出し、泣きそうになった。

「友よ、聞いてくれ。私はね、皇帝として多数の人々に必要とされるより、まず君に必要とされたいと願っていた事に気付いたんだ。目に見える証などいらない、君が私を必要としていてくれれば十分だと。それだけで私は自分の存在に自信が持てるし、この世に生を受けたことを神に感謝出来るから・・・」



マーティンは神妙な顔をし視線は地面を見詰めたままだったが、これだけは絶対に伝えたいという深い重みが言葉と声に感じられ、偽りには聞こえなかった。

Miariの目から一滴の涙が落ちた。

「と、友よ、私はまた泣かせるような酷いことを言ってしまったのか!?」

マーティンは驚き、Miariの前で慌てた。

「貴公は嬉しいんですよね」

Burdは笑いながら言った。

「うん・・・」



Miariは涙を拭いながら答えた。

「そんなことでいいの?私がマーティンを必要としてるなら、それが貴方の存在の証になってくれるの?」

「ああ、もちろんだ!君が私を必要だと・・・愛してくれるのなら、これ以上は何も望まないよ」

Miariは自分の顔が真っ赤に染まっていくのを感じ、恥ずかしくなり顔を手で覆った。

「わ、私、マーティンのこと大好きです。私にとって絶対必要な人だからこれからも一緒に居て下さい・・・キャー!言っちゃったー><」



マーティンは嬉しそうに顔を綻ばせた。

「・・・ありがとう」

喧嘩の時、あれほど言っても届かなかったマーティンへの想いの言葉が彼に心にすんなりと届いたことで、ついさっきまであれほど傷ついていた辛い気分は嘘の様にMiariの心から消えさってしまった。



「確かめたいことがあるから部屋に戻ろう、おいで」



突然マーティンはMiariの手を持ち、引っぱった。

「え、ちょ、ちょっと・・・」

急に手を握られて驚いたMiariは、わけがわからないままマーティンに連れられて行った。



Burdはマーティンの切り替えの早さに唖然とした。

だがすぐに我に戻り、この急展開はまずいと慌て二人を追いかけて中に戻った。


「ちょっと待ちなさいって!」



ホテルに入ってすぐの場所でBurdはマーティンを捉まえ、Miariを守る様に2人の間に割って入った。

「なんだ、私達は部屋に戻るんだから引き止めないでくれ」

「調子が良すぎますぞ殿下。ご友人は許されましたが、馴れ馴れしい態度で接されるのは早すぎます。私はまだ殿下を許したわけではありません」



マーティンは怪訝な顔で見上げた。

「Burdよ、なぜ友と仲良くするのにお前の許しが必要なのだ。友は私を好きだと、必要だと言ってくれた。私も友は必要だ。もう何も問題はない。後は二人で言葉の真意を確かめ合うだけだ」

「・・・真意を確かめ合うって、どうやって?いえ、言わなくて結構です。大体の想像はつきました。何が何でも、2人きりにはさせませんからな!」

「お前が私達の仲を取り戻してくれたことは非常に感謝している。お前が居なければ私は友を誤解したまま失っていただろう。恩は返す。だが今は取り込み中ゆえ寺院に戻ってからだ。じゃ行こうか、友よ(^^」



マーティンはBurdの横をすり抜けてMiariの上腕を持ち、急ぎ足で部屋がある二階へと行ってしまった。

「殿下、待ちなさいっ!!」

Burdは急いで二人を追いかけた。

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