物干し台が製作開始され数日後。
マーティン念願の物干し台が完成し、お披露目される事になった。
マーティン以下集まった関係者各位に向かって軍曹が挨拶の言葉を述べた。
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「皆さん!今日お忙しい中お集まり下さり有難うございます。Monohosidai完成記念イベントと題しまして、我ら男前組が製作した粋な新商品をここに紹介させて頂くことに成りました」
「この日をどんなに待ちわびていたことか」
「まーくん、とうとう念願の夢が叶うのね」
「このような日が来るとは思いもしませんでしたな殿下」
軍曹が幕をバッと取り去ると、そこに見事な光沢の物干し台が現れた。
「おおっ!す、すばらしいっ!!」
マーティンが歓喜の声を上げた。
軍曹は物干し台を前に商品の説明スピーチを続ける。
「このCR2009型Monohosidaiはハイクオリティステンレス採用により美しい輝きを放つスーパー物干し台として開発されました。最先端デザインによる清涼感溢れるニュースーパーフォームが特徴です」
「台座は安定性に優れた密度の高いBruma産石材を使用!突風から物干し台と貴方の大切な洗濯物を守ります」
「そしてなんと、今回の商品のみ限定特別効果付き!Sigil Stoneのエンチャント効果により、干された洗濯物の速乾性が高まります!さらに物干し竿からは大量のマイナスイオンが発生!貴方にふわふわの洗濯物と安らぎの癒し空間をお届けします」
「二十年に一度の奇跡が生み出したスーパー物干し台!!今ここに堂々完成!!」
マーティンはフラフラと物干し台に近づいた。
あまりの感動で言葉が出ず、目を潤ませじっと物干し台を見つめている。
「殿下、おめでとうございます!」
「まーくんおめでとう!」
「陛下、これですべて万事解決ですな」
「マーティン陛下、今夜は祝杯を挙げましょう!」
「・・・」
皆の祝辞を受けながら物干し台を見るマーティンの目からぽろりと嬉涙が落ちた。
「マーティ、実はこれを作っていて予想外の出来事が起きてな。驚かんでくれよ」
「・・・?」
軍曹は出口の方を指差した。
「Sigil Stoneのパワーが普通ではない効果をもたらして、物干し台が予定よりも多く完成してしまったんだHAHAHA!」
「一つだけ奇妙な色の物干し台があるが・・・」
「あれか、Sigil Stoneの影響でDaedric効果が強く出たんだろうな。見た目はヤバイがレアな一台だぞ」
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