「hahaha!彼の好奇心には負けたよ!どうしても俺の銃を触ってみたいとねだるのでグラサンと一緒に貸したんだが、オイオイ、俺より似合ってるじゃないか!」
軍曹が豪快に笑いながら親しげに話しかけてきた。
[0回]
「彼は面白くていい奴だ。俺はすっかりマーティを気に入ってしまったよ」
「は?マーティですと?あの方のお名前はマーティン殿下ですが」
「ああ、それだったら彼自身が自分をあだ名で呼んでくれと言ってくれたんだ。だから俺はマーティと呼ばせてもらうことにした。楽しい奴だぜマーティは、hahaha!」
陽気すぎる軍曹の言葉にBurdは顔をしかめて抗議した。
「軍曹殿、少々慣れ慣れしすぎますぞ。相手はいずれ皇帝陛下となる高貴な身分のお方故、接する際は立場をわきまえて頂きたい」
私も抗議したかったが、軍曹への恐怖感がどうしても消えなくて、声が出ない。
知らず知らず、私はBurdの影から軍曹に向かって顔だけで威嚇していた。
(
フーッフーッ!(゜皿゜))
「ん?」
軍曹が私に気づいて、こっちを見た。
(
ひえっ!><)
目が合い、怖くなって私はBurdの影にそそっと隠れた。
「貴公、どうしたんですか?」
「うー!」
「おやおやおや・・・!」軍曹は私を見るなり出し抜けに大声をだして嬉しそうに叫んだ。
「貴女もいたのか!こんな場所で会えるとは、俺と君はやはり縁があるらしいな」
「な、なに言ってるの?私は貴方のことなんて知らないわ!」
私が突っぱねると軍曹は興味深々な顔をし、私とBurdを交互に見て尋ねてきた。
「俺のことは知らないだろうが、そこのBurdとは知り合いなんだろ?なあなあ、君ら2人はどういう関係なんだ?」
「は?どういう関係かと急に言われましてもな。貴公、我々の関係ってどんなでしたっけ」
「Burdは私にとって共に戦ってくれる仲間で友人よ!」
「ほほう、俺の分身と貴女は友人なのか、ふうむ・・・友人ね・・・」
軍曹は頷き、ニヤリと笑みを浮かべた。
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