「うう、びっくりした・・・殿下もBurdもあんな爆音聞いて逃げ出さないなんて度胸あるわね><」
戻るのは怖かったので私はそのままここから成り行きを見守ることにした。
「殿下、ご友人は今の音に驚いて逃げ出しましたぞ。殿下も危険ですからご友人の所へ行って下さい」
「いや、これくらいで動じる私ではない。友が安全な場所まで避難したのなら安心だ」
「ご友人の前だからってかっこつけなくてもいいんですよ。声が震えているじゃありませんか」
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「私は怯えてなどいないぞ!お前こそ膝が震え・・・うわああっ!!」
「ぬあっ!!」
2人の前に謎の人物がスタッと飛び降り、ビックリした2人はぶつかりそうになりながら後ずさりした。
「ど、どうしましょう殿下!」
「ここは私に任せておけ、こちらに敵意がない事を知らしめればなんとかなるはずだ」
そう言ってマーティンは持っていた洗濯物を恐々と差し出した。
「こ、これを渡すから危害を加えないでくれ。これは平和を願う私の想いが篭っている大切な物なんだ」
「動揺しまくってるじゃないですか殿下。そんなの渡しても意味ありませんよ」
変わった服を着た人物は手を挙げ敬礼し、意気揚々と喋りだした。
「失礼!脅すつもりはなかったのだが、感覚が我々と違うことを忘れていたよ。さっきの発砲は抵抗しないという意味で撃ったのだ。君らに危害を加えるつもりはないので安心してほしい!」
そしてヘルメットを頭から外し、顔を見せた。
「言うまでもなく顔を見れば君らには私が誰だかわかるだろう」
その男はサングラスで目を隠していたが見た目も声もBurdにそっくりだった。
「Burdか?」
「私にそっくりですな・・・いったいどういうことなんだ?」
2人は驚いて、もう1人のBurdを茫然と見つめた。
高らかに男は名乗った。
「自分はSergeant Burd。宇宙連邦共和国軍のテストパイロットだ。別の次元にいる自分に会う為に異次元の壁を越えて来たのだが、無事会えて嬉しいと挨拶代わりに述べさせていただこう」
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