「先生、ウサギ小屋って知ってるにゃか?」
街の郊外へ出たネコミミは、スケルたん先生を馬屋の裏につれていき唐突に質問した。
「狭いおうちのことウサギ小屋とも言うケド~それがどうかしたの~?」
「にゃうにゃう、ミーが言ってるのはウサギを飼っている小屋のことにゃ」
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「やだ~そのままじゃない~からかっちゃや~よ~」
「でにゃ、ここがそのウサギ小屋にゃんよ」
ネコミミが示した方向には、家の壁を利用して作られたらしい柵があった。
しかし、その中にはウサギどころか何もいなかった。
「ネコミミちゃん~誰もいないんだけど~」
「にゃ、ウサッコは高い所飛び越えるジャンプ力あるにゃからすぐ脱走するにゃよ。おまけに気配を感じるとすぐ逃げてにゃ・・・どれどれ、あっちに居るにゃかね」
ネコミミはコソコソと建物の端に歩み寄り、顔だけ出して道端を伺った。
「ほーれ、居たにゃよ。にゃひひ・・・」
道端には真っ白なウサギがいて、口をモグモグさせていた。
「アラマ~、ホントにいたわ~。でもさ~なんか変じゃない~?なにかしらこの違和感~」
「うにゃ、変にゃけ?」
「ああ~わかったわ~色よ色~。なぜ緑の草原に白ウサギがいるのよ~保護色になってないじゃない~」
「それにゃったら、このウサッコはBrumaから持ち込んだて噂聞いたにゃよ。だから毛が白いままにゃのよ先生」
「ふぅん、そう~って、あら、ネコミミちゃんの後ろに白毛玉発見~」
「うに?」
ネコミミが後ろを振り返ると、そこには一匹のウサギが居て怯えもせずじっとネコミミを見ていた。
「にゃ!他のウサッコは逃げるにゃのに、これ逃げないにゃね」
ネコミミが触れても、ウサギは人に慣れているのか鼻をクンクンと鳴らしてじっとしている。
「先生、このウサッコ家に連れて行ってペットにするにゃ!ウサギ飼ったて姐御に教えたら『きゃーうさたん飼ったのぉ~!すぐ帰るわー!>▽<』って、すっとんで帰ってくるにゃよ!」
いい案だと思ったが、先生はカタカタと首を横に振った。
「家にはとらきちくんが居るの忘れたの~?ウサギ見せたらエサと思ってぱくっと食べられちゃうわよ~」
「うにゃあああ、ウサッコ喰われちまうにゃか!大変にゃ、あにゃにゃ・・・」
骨や虎ばかり毎日見ているせいか、目の保養に可愛いペットが欲しいにゃ、と密かに思っていたネコミミさんは、ウサギが飼えずちょっとガッカリしたのだった。
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Mr_Siikas rabbitsウサたんを追加します。
この話では私がテクスチャを変更させていたので白ウサギになっていますが、実際は野うさぎらしく茶色っぽい色をしています。
Skingradの馬屋さんの裏にウサギ小屋が出現し、その周辺でウサギがぴょこぴょこ飛び回るようになって、和み要素がぐっとUPします。
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