朝9時。
日は高くなっていたが、周囲は早朝の空気の冷たさがまだ残っていて寒かった。

空は青く澄み渡り、今日は絶好の旅の出発日和となりそうだ。
私はシャドウメアとマーティンの馬を寺院前の広場に牽いて話しかけていた。
「シャドウメア、殿下と殿下のお馬さんも一緒に行動するから失礼のないようにしてね」
「・・・(´・ω・`)」
「自分の方が早いぞって競り合ったりしたらダメよ」

「・・・Σ(´= ω =`)」
「殿下の用意が出来るまで少し待っててね、そろそろ来ると思うわ」
「・・・(´- ω -`)」
シャドウメアは無口なので、微妙な表情から感情を読み取るしかなかった。
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