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Abandoned Mountain ShackImperial CityからBrumaへの山道を歩いている途中、脇道に目が止まり、なんとなく道をそれて入っていった。
面白いものが脇道の先で待っている予感がする。
[1回]
坂道を上っていくと建物の屋根と柵が見えた。
こんな所に家があったなんて・・・。
私は駆け寄り、柵の前まで来た。
建物に接している柵の中に放牧されているはずの家畜の姿はなかった。
身を乗り出して柵の中を覗き込んだ。
そこにあるのは大きな石や木、動物の骨らしき物が散乱しているばかりで、荒れ果てていた。
門を開けて、家の表側にまわってみた。
チェーンが壊れて傾いてしまったベンチに、壁や柱にはツタが伸び放題で這っており、ガラス窓は埃で汚れて中が良く見えない。
人はいないのだろうかと耳を澄ますが、風と木々のざわめき以外の音は何も聞こえない。
誰もいないのだろうか。
ドアノブに手をかけると、カチャリと扉が開いた。
「こんにちは、おじゃまします~」
念のため中に向かって呼びかけた。
・・・人の気配はなく、返事もない。
改めて家の中を眺めた。
家の中は蜘蛛の巣だらけだった。
床の板は外れて無くなり、危うく足を踏み外し躓きそうになった。
ストーブや暖炉があるが、薪は無く火を使った形跡がない。
テーブルはひっくり返り、調度品やビンが地面に散乱している。
この様子だと主は相当長い間、家を留守にしている様だ。
それか、引っ越してしまったのかもしれない。
様子を見た所、家自体は大丈夫だし、一通りの家具や道具は揃っているので、掃除や片付け、修理をすれば、人が住める家になりそうだった。
よぉし、それじゃ早速始めましょう。
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