魔法大学にて。

ミダス先生に用事があったガクチョーが研究所へ訪れてきました。
「先生こんにちはー☆」

「おや、ガクチョーさん。お久しぶりですね」
ミダス先生はいつもの様にスマイルでガクチョーさんを出迎えました。
「今日は先生に頼みがあってきました☆」
「はいはい、どんなご用件でしょう」

あのねーこれなんだけど、とガクチョーは一通の手紙を見せました。
「私宛に新店オープンのお知らせメールが届いていたの。先生も一緒にいかないかなーと思って」

「お店?どんなお店ですか」
ミダス先生は色気より食い気、かつ脳筋で通っているガクチョーさんのお誘いなので、食べ放題レストランかガチムチミリタリーグッズ専門店でもオープンしたのだろうと思いながら受け取った手紙を覗き込みました。
そこには『Fall Hair Wig Shopオープン記念セールのお知らせ』と書かれていました。

「先生ならそういうのすっごい☆興味ありそーと思って^^」
「ウイッグにですか?」
カツラに興味はないのに、ガクチョーの視線は自分の髪をしっかりと捕らえている気がしました。
まあ、暇だしせっかくのガクチョーからのお誘いだからいいかと、ミダス先生は一緒に出かけることしました。
「というわけでやってまいりました!ここが噂のウィッグ店です☆」

「はは、バラエティロケみたいなノリですねえ」
「いらっしゃいまっせ~」

店内に入ると色っぽい服装の店員さんが二人を迎えてくれました。
「どんなのがあるか試着してみたいんですがいいですか?」
「よろしいですよ、5種類ほど商品お出ししますね」
さっそくガクチョーはウィッグを試してみることにしました。

「じゃあ早速、先生も被ってみてね☆」
「ええ~!私もですか?」
差し出されたカツラを見ると女物ばかりです。
先生は渋々差し出された帽子つきのカツラを被ってみました。

「きゃー、先生かわいいー!☆」
「そ、そうですか?」
ガクチョーが嬉しそうに見ているせいか、あまり嫌な気分はしませんでした。
「これも被ってみてー」

「その毛先クルフワ感がいいですねえ」
「でしょー☆色違いがあるそうだから黒も試してみよっかな」
ガクチョーもカツラを付けてお互い品試ししています。
「これとかどう?」

お互い三つ編みのウィッグをつけて互いに評価しあいました。
「ガクチョーさんはさっきのが似合ってましたね」
「先生も三つ編み系いまいちねー、こっちのはどうかな」

ヘアバンド付きのウィッグにはさすがにミダス先生も照れてしまいました。
「これは・・・女の子みたいですねえ・・・」
「大丈夫よー全然イケてるー☆」
ウィッグを堪能した二人は店を出ました。

「あー楽しかった!」
「たまにはこういうのもいいですねえ」
「先生のお陰でかわいいウィッグが買えちゃったわ、アリガト☆」

「かわいいというよりかっこよくなりましたねガクチョーさん」
髪型って変えただけで見た目ががらりと変わるんだなとミダス先生は感心しました。
「先生はウイッグ買い替えしなくていいの?」
「あのですね、ガクチョーさん、この髪はウィッグじゃなー・・・・」

「ああそっか、今のウィッグが一番似合ってるから替えないほうがいいよね☆」
「いやだからね・・・(苦笑」
未だに自分の髪を誰も地毛だと思っていない周囲の反応に戸惑いを覚えたミダス先生。

しかし今日はガクチョーさんと思わぬお買い物デートが出来たのでこれで良かったことにしたのでした。
~ウィッグ紹介~5種類の髪型にそれぞれ黒、赤、茶、ブロンドなど様々なカラーがあります。
Fall Hair Wig 01
Fall Hair Wig 02
Fall Hair Wig 03
Fall Hair Wig 04
Fall Hair Wig 05

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