仲がいいほど喧嘩するといいますが、マーティンとMiariの二人も些細なことで喧嘩になることがあります。
「友よ」
「なあに、まーくん」

「洗濯物を干してくるね」
「友よ」
「なあに、まーくん」

「洗濯物が風に飛ばされて落ちてないか見てくるよ」
「友よ」
「なあに、まーくん」

「外に行って洗濯物を取り込んでくるから」
むすっ!
[0回]
「まーくん、何でいちいち洗濯物、洗濯物って報告してくるの?煩くてたまんないわ!」

「なぜ洗濯物と言ったぐらいで怒るんだ?洗濯物、いい響きじゃないか。ああ洗濯物、洗濯物よ洗濯物(´ω`*)」
「うるさーい!><耳にタコツボが出来るほど聞かされたら嫌になるに決まってるでしょ!洗濯物って言葉はもう私の前では使わないで!!」

「洗濯物は私の生活の一部であり生きがいなのだぞ?洗濯物の良さが友にはわからんのか?(="=」
「わからないわよ!もう洗濯物もまーくんも大っ嫌い!私より洗濯物が好きなら一緒に洗濯物と出ーてーけー>Д<。」

他人から見ればどうでもいい些細な事で喧嘩になってしまった二人。
マーティンは洗濯物の良さがわからない友とはもうこれ以上一緒に居られない、と怒りながら寺院を出て行ってしまった。

「って貴公ヴァカですか!?なんで殿下を引き止めないの?追い出したの!?だいたいこの寺院は殿下の家なのに何で家主が家出しなきゃならんのですか!出て行くなら貴公の方でしょっ!」

「追い出してないー!まーくんが勝手に出て行ったんだからー!」
「お一人でのこのこ寺院を出ていく殿下もアレですが、貴公はもっとブワァカです!責任取って殿下を捜してきなさいっ!捜索してきなさいっ!」
「やだー!私より洗濯物が好きなまーくんなんて勝手にどっか行っちゃえばいいんだぁー!>△<。」

「陛下がいなくなってどれくらい経つのかね?」
騒ぎを聞きつけ、ジョフレが尋ねてきた。
「二時間経つそうです。一人で外に出るなんてホントに殿下はバ・・・いえ、愚かな方だとしか言いようがありません」
Bruma近辺は凶悪な野犬や熊がうろついている。
もし殿下が襲われたら・・・Burdは最悪の事態を想像しかけ、慌てて頭を横に振って良くない考えを振り払った。

「私が捜してきましょう。手遅れでなければいいのだが」
その時、背後の扉が開き、外から人が入ってきた。
「ただいま」

「!!」
振り返るとそこには何事もなかった様に涼しい顔をしているマーティンが買い物袋を手にぶら下げて立っていた。
「うおっ!?」

「どうしたのだ?皆、豆鉄砲みたいな顔をして。私がいつもかっこいいからといってそんなに驚かなくてもいいんだぞ(^^」
「それを言うならハトが豆鉄砲を食らったような顔でしょ!何で省略してるんですか。しっかし殿下どこに行っていたんですか!?心配していたんですよ!!」

「ちょっと街まで行ってな、食料品店で買い物をしていたのだ」
「か、買い物ぉ?喧嘩して家出したのでは(汗」
「うむ。友と喧嘩して腹がたって家出したことはしたんだが、今日Bruma商店街で長ネギとお肉が特売だったことを思い出してな。店に行ったら信じられないほどの激安ぶりで思わず怒りも忘れて沢山買い込んでしまった。今夜はスキヤキにしよう(^^」

テーブルの上に置かれたマーティンのエコバッグからは数本の長ネギがのぞいている。
こんな物が似合う貴方が皇帝だというのは何かの間違いです!と心の中で激しくツッコミつつ、ここは漢らしく殿下を説教せねばとBurdは強い口調でマーティンを諌めた。
「あのですな!殿下も少しは反省されて頂かないと。周りがどれだけ心配したと思ってるんですか!?ご友人なんか泣きながら殿下を心配ー・・・」

「今夜はスキヤキ!?やったぁ!まーくん、ご飯作るの私も一緒に手伝うねっ!(ケロッ」
「ああもう!貴公も殿下もどっちもどっちですっ!もう、勝手にしなさいっ!(怒」
~今日の教訓~『ぱかっぷる喧嘩は犬も食わず』
ぱかっぷるげんかは一時的なもので、すぐ仲直りするから、仲裁などするものではない。
*はてなキーワードの『夫婦喧嘩は犬も食わない』の説明文を引用しました。
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