まず、Blenderで作ったデータを保存するディレクトリを作成します。
名前は必ず半角英数字で。
例えばC:oblivion poseというディレクトリを作成し、そこに自作ポーズのファイルを保存するようにします。
ポーズを作る時は、参考になる物があると作り易いです。
今回は手元に某格闘技の防御の構えを撮った写真があるので、それを参考に作って行きます。
Blenderの謎の1つに、頭を傾けたり回したりという動作をBlenderで動かして調整しても、ゲーム内で反映されないという問題があります。
どうも、体の向きを変えたり中心軸を少しでも傾けてしまうと、修正が出来なくなってしまうみたいです。
でも、動かせる場合もあるので、この辺りは謎です。
なので、頭の向きを変える必要があるポーズを作るときは、胴体を動かす前に調整してください。
Pose Modeになっている状態で、テンキーや拡大縮小キーを使って画面を調整し、動かしたい関節部分をクリックで選択します。
今回は先に頭の角度を変えておきたいので、Neck1とHeadを動かします。
顔の向きを変える時はHeadで。

Neck1は傾けるだけにして、回転はさせないようにして下さい。
Neck1をひねると、ネックレスを装備した時、チェーン部分がねじれてしまいます。
首を前に傾けたいので、Neck1を右クリックして体を横向きにして、頭の上に矢印カーソルを持ってきた状態で、Rキーを押すと、回転させるための目安になるラインが現れ、動かせるようになります。

このラインをマウスで動かして、人形の頭の角度を変えます。
動かす時は、なるべく平面的に見ながら角度を調整していくと、おかしな方向に曲り難くなります。
次は腕を下げたいので、人形の正面からR UpperArmをクリックし、先ほどと同じようにRキーとカーソルを使い、腕を下げます。

難しい手の指の部分は、手を見やすい位置に置き、視点を変えながら、指の関節を1つずつ選択して曲げて行きます。

グーにする場合は、指先から曲げていくとやりやすいです。
1つの角度で指を曲げたら、必ず別の角度から確認。

関節を選択して、角度を調整していきます。
4本の指の調整が終わったら、親指も同様に関節を選択し、Rキーで曲げてグーにします。

最初はどの角度から見て指を曲げればいいのかがわかりにくいですが、これはもう触って慣れるしかないです。
左手も同じように腕を下げてグーを作りました。

顔の前に手を持って行きたいので、腕を回転させます。
手や足を回転させる時、どこの関節を使って各部分が回転しているかを、自分の体を動かして確認してみてください。

この場合は、肘部分で腕を回転させて、手のひらの向きが顔の方にくるようにします。

ねじる関節を間違った時は、人形の関節がちぎれそうにねじれてわかるので、その時は違う関節を動かしてみてください。
腕を前にやる時、肩の関節だけでなく、首の根っこ辺りの骨が動くので、人形のその部分の関節も選択して上から見ながら角度を調節し、各関節を動かして、ポーズをつけていきます。

頭を少し左に傾けて、それらしいポーズになってきました。
次は足の構えです。
先に直立した状態で、太ももの付け根の関節をクリックし、人形を真下から見ながら、足が少し外股になるように動かしておきます。
足を広げて、動かしやすい角度で見ながら向きを整えていきます。

とりあえず全体のポーズが出来上がりました。
このままでは宙に浮いた状態のままなので、人形の高さを下げます。
下腹部のあたりに
Bip01 NonAccumという部分があるので、右クリックして選択します。

Draw Namで各部の名称をONにすると捜しやすいです。
人形を回転させたり、高さを替える時は基本的にBip01 NonAccumを選択して調整します。
ポイントを選択する時は、
描画モードをWireframeかBounding Boxにしてズームアップすると選択しやすくなります。
円のカーソルの外を左クリックでなぞると人形が動かせるようになるので、線があるところまで人形を下げて、足が付く位置に置きます。

これでよし!と完成したらAキーを押して範囲指定します。

枠が明るい水色になった状態で、Iキーを押します。

Locrotという項目があるので、それをクリックして確定させます。
ファイルを出力します。

Nif/Kfスクリプトが導入されていれば、画像のようにExportの項目の中に nif & kf エクスポートが追加されています。

クリックすると、ディレクトリ選択画面が出てくるので、左上にあるPボタンを押してファイルを入れるディレクトリを選択します。
その下の枠に、保存するファイル名前を入力し、右上のExport NIFボタンを押すと、nifでデータが保存されます。
次は、このnifファイルを、OBLIVIONで使用できるkfファイルに変換する必要があります。
今回は割愛して、次回でこの変換方法を説明します。
ゲームの中で、ポーズの確認をします。

おー、思ったより決まってる!
しかーし、別の角度から見てみると・・・。

右腕が内側に来すぎたのか、体に埋まってました。
一旦ゲームを終了させて、Blenderで修正してきたポーズ。
脇が甘い気がするけど、曲げると体に埋まってしまうから妥協。。。

これで完成です。
ポーズを撮らせた時になぜかキャラが横を向いてしまうので、ポーズによってはBlenderで90度人形を左回転させておく必要があります。
今回の場合は、この向きのままじゃないと向き合ってくれないので、回転はさせませんでした。
私の場合、ポーズを作るときの基本的な流れは大体こんな感じです。
PR