忍者ブログ
腐女子playerのoblivionプレイ日記とMOD考察ブログ。
フジョシメンバーズ
名前:Miari
肩書:フジョシーズリーダー

*************************


名前:Maya
肩書:Nehrim特派員

*************************


名前:?
肩書:テンプルマスター

*************************


名前:Manne-quin
肩書:みならいもでる

*************************


名前:Nekomimi
肩書:熟練家政婦

*************************


名前:SkeltanTeacher
肩書:おつボネさま
ブログ内検索
カテゴリー
雲が重々しく空を覆っている下を、私は愛馬のシャドウメアと共に道を進んでいた。

時はもう夕刻が迫ってきていた。



そろそろ今夜の寝床を捜さないといけないわね。

お腹も空いたし食事も取りたいわ・・・

そんなことを考えながら進んでいると、家々が建ち並ぶ町が視界に入った。



よかったー。

今日はここで宿をとって休みましょう。








町の入口らしい門の横には、大きな屋敷が堂々と建っていた。



これだけの建物があるなら、町自体大きいのかもしれない。
宿もきっとあるだろう。

私はシャドウメアを町の外に残して、1人門を抜け広場へと足を踏み入れた。


・・・広場の周囲はなぜか人影がなかった。



天気があまりよくないので、町の人たちはみんな屋内にいるのかしら?


宿を探していると、川沿いのガケの近くに一軒の宿が見つかった。

鍵は掛けられてなかったので私は扉を開けて、中に入った。



・・・ここは確かに宿のはずだが、誰もいなかった。
家中を捜したが、客どころか、この宿の主さえもいない。


一体どういうことなのだろう。

おかしなことに町を歩き回っている時、人の気配らしきものを感じなかった。



気味が悪かったが、宿の屋根裏部屋に寝心地の良さそうなベッドを見つけた私は、ここを使わせてもらうことにした。

誰か戻ってきたら、その時に事情を話せばいいわ。

疲れていたので早く休みたかったし、外で野宿するよりはずっとマシだもの。

私はブーツを脱ぎ、ベッドの上に横になった。



まぶたを閉じると、すぐに睡魔が襲ってきて、私は深い眠りに落ちていった。









              ・・・た

           ・・・・・・ズッ・・・

             ・・・た・・・








「・・・・・?」



奇妙な音と気配に眠りを妨げられ、私はふと目を覚ました。

時間を見ると、真夜中の2時近くだった。



その奇妙な物音は、下の階から聞こえてくる。


・・・嫌な予感がした。


私はまだ疲れが残っている身体を起こして、ブーツを履き、愛用の護身用ナイフを携えた。










              ・・・・た

            ・・・・・・ズッ・・・









また聞こえた。

重く柔らかい物を引きずるような音だ。


もしかして、ここの家主が戻ってきたのだろうか。


でも、足音にしては変だ。


私は手にナイフをしっかりと持ち、下の部屋へ続く階段を下りていった。


ドアを開けると、その音の持ち主と鉢合わせした。



「きゃ・・・・!!!」

それは人の形をしていたが、人ではなかった。

私を見るなり、そいつは呻き声を上げて襲いかかって来た。




私は持っていたナイフでとっさに身をかばった。



なぜこんな所にゾンビが!?

私は攻撃を避けながら、必死になって斬り付けた。

やがてそれはガクリと床に倒れ落ちた。



私は、倒れているゾンビを恐怖心に駆られながらじっと見下ろした。


一体どこから入って来たのだろう。

早くこの宿を・・・いや町から出よう、気味が悪い。



宿を飛び出した。



夜の闇は月の光で照らされ、深い静けさに包まれていた。

私は町へ入ってきた入口の方向へと向かった。





遠くから呻いている様な声が聞こえた。

ゾンビが先にもいるのだろうか。
私はナイフを構えた。



町の出口はこの階段を上った先だったはずだ。


ゾンビがいたって、走り抜ければいい。




早くこんな町出たい!!!








だが、出口へ向かおうと階段を駆け上がった私の視界に入ったものは・・・。




恐ろしいほどの大量のゾンビの集団だった。



なんてこと・・・!


あんな大群の中を通り抜けるのは無理だわ。

もし襲われたら、あっという間に身体を引き裂かれて餌食になってしまう。







この数ではナイフなどでは歯が立たない。
戻ろう・・・!



私は絡み付いてくるゾンビの腕を振り解き、元来た方向へ逃げ出した。





              どうしよう
              どうしよう
              どうしよう
              どうしよう
              どうしよう







パニックで真っ白になった頭の中で、その言葉だけがくるくると回転する。



数体のゾンビはしつこく私の後を追いかけて来た。


早くどこか安全な所に逃げ込まないと危ない!

階段を転がり落ちるように下り、逃げ場を求めて走っていると、礼拝堂の扉が目に入った。



きっとここなら安全だわ!

私は礼拝堂の中へ駆け込んだ。



扉をすぐに閉め、鍵を掛けた。

ナイフを構えて、扉からゾンビが入ってきても戦えるように身構える。



・・・何の物音もしない。


諦めたのだろうか。

・・・とりあえずここまでは追ってこないようだ。





ふう・・・と溜息を付くと、背後から突然ぼそぼそと呟くような女の声がした。



「助けて・・・助けて・・・助けて・・・助け・・・」



私はぎょっとして振り向いた。

そこには1人の人間が居た。

bioblivionhazrad150.jpg

・・・びっくりした。
人が居たのね。


戦闘用のスーツらしき服を来た女だ。



その女は酷く怯えきっていた。

「私は奴らじゃないわ、安心して」

私は声をかけた。


すると、怯えていた女は、恐る恐る立ち上がり、振り向いて私を見た。





「・・・ゾンビではないようね、よかった・・・」



女は身を震わせ強張らせていた。


だが、私を見て安心したようだった。

「私はJulietta。仲間達と共にこの町へやってきたの」



女は自分の名を震える声で名乗った。

「仲間?他にも人がいるの?その人たちはどこ?」


Juliettaは虚ろな目で私を見て答えた。

「・・・皆奴らに殺されたわ」


「なんですって」


どういうことなのか私は訪ねた。


彼女は、この町から人が突然いなくなってしまったため、その原因を調べる為にある組織から送りこまれたという。


原因はすぐに判明した。



町中が死者の群れに占領されていたのだ。



彼女と仲間達は町の外に逃げようとしたが、次々と殺され、とうとう彼女だけが生き残り、この礼拝堂に閉じ込められたままになっているらしい。

私は、入って来た時は何も居なかったのを思い出し、聞いてみた。

「夕方私が入って来た時は誰もいなかったわ。なぜその時に逃げなかったのよ」


「入ってくる人間がいる時は、誘い込むためわざと姿を現さないの。昼だろうが夜だろうが、出ようとした者に対しては奴らは大群で襲ってくるわ」



「でも、ここでいつまでもじっとしているわけには行かないでしょ?一緒に協力して逃げましょう」



「無理よ、今出て行ったって奴らの餌食になるだけ」

Juliettaは苦渋の表情をしたまま溜息を付いた。



「それでも私は行くわよ、こんな所で旅を終わらせたくないわ」

ええ、終わらせたくはないわ。
まだ遣り残したことが沢山あるもの・・・。


私は彼女を置いて外へ出ようとした。

「・・・待って!」



彼女は戸惑いながら私を呼び止めた。

「町から出る方法は、貴方が入ってきた門から出るしかない。奴らを倒す強い武器があれば・・・出られるはず」


「武器?そんなものどこにあるのよ」


「ないことはない・・・の。町の入口付近に大きな屋敷があったでしょ?あの家のどこかに強力な武器が隠された武器庫があるらしいわ・・・仲間の1人が教えてくれたんだけど、とても怖くて行く気になれなくて」


「それがあれば町を出られるのね。素敵な情報をありがとう、貴方はここに居てちょうだい。私が捜してくるわ」

「行っちゃうの!?だめ、殺されるわ!!!」

Juliettaは顔を青ざめさせて叫んだ。

1人で行かなければならないのは心細かったが、彼女にはここにいてもらった方がいいだろう。

「必ず武器を手に入れて助けに戻るわ、それまでここでじっとしていて」

私はナイフを構えて礼拝堂の外へ出た。



不思議なことにゾンビは居なくなっていた。

しかし、遠くから奴らの物と思われる呻き声が聞こえてくるので、安心は出来ない。


私は足音を忍ばせて階段を上り、屋敷の場所を確認した。



彼女が言った事が本当なら、あの家の中に奴らを倒す良い武器があるはず。


私は気配を悟られないように、屋敷の扉にそっと歩み寄って行った。

拍手[0回]

PR

Copyright c フジョシプレイOBLIVION。。All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog / Material By Mako's / Template by カキゴオリ☆
忍者ブログ [PR]