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腐女子playerのoblivionプレイ日記とMOD考察ブログ。
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緩やかな丘を駆け上がると、さっきの飛行生物が地上で待機しているのが見えた。



近くに誰かいる。
あの生物の飼い主なのだろうか。


行って話かけてみよう。


話が通じればいいが・・・。



私はどうするか迷ったが、どうしてもあの飛行生物を手に入れなければならないと考え、恐る恐る近づいていった。

「ハロー」



私は飼い主と思われる人物に声をかけた。

相手は私の二倍近い大きさだった。



デカブツに見えたが、恐らくこの星の平均的な生物のサイズはこれぐらいなのだろう。



デカブツ(と呼ぶことにしよう)は私に振り向いた。

「あら、小さくてかわいい人、私に何か用?」



おお、言葉が通じるようだ。


どういうわけか格好こそ違うが、デカブツも私と同じような耳と髪型をしていた。

もしかしてミスティック星人なのだろうか。



「君はミスティック星人なのか?」

「へ?私は星人なんかじゃないわよ。ミスティックエルフよ、ミスティックエ・ル・フ。美しいと定評のあるエルフさんよ」


自分で自分のことを美しいと言うのはどうだろうか。


「その飛行生物はなんなのか教えてくれないか?」

私が肝心の質問をすると、デカブツはにこっと笑って答えた。


「ドラゴンよ~かっこいいでしょ。まーくんにもらったのよ」


もらった?
この星ではドラゴンがペットとして普通に飼われたり取引されているのだろうか。



「すまないが、そのドラゴン、私に譲ってもらえないだろうか。どうしても必要なんだ、空を飛ぶ乗り物が・・・」

私がお願いすると、デカブツは困った顔をした。

「えええ~?なんで上げなきゃならないのよ。これは私のドラゴンちゃんなのよ><」

もっと詳しく説明した方がいいのだろうか。

しかし宇宙船の話をして意味がわかるだろうか。

私は言うべきか迷った。

「そんなにこのドラゴンが欲しいの?」

そうだ、と私は頷いた。

「あげることはできないけど、貸すのならいいわよ?ただし、私を倒せたらね!」



そういって、デカブツは剣を抜いて戦闘態勢をとった。


戦うって?
こっちにはカボミンがいるんだ、こんな奴、すぐに叩きのめして・・・。


私はカボミンがいつもの様に立ち向かっていくと思った。

だが、カボミンは攻撃する気配がない。

おかしいと思い後ろを振り向いた私が見たものはなんと、



蜘蛛の子を散らすように逃げ出していったカボミンたちの後姿だった。



な、なにが起こったんだ!?
なぜ戦わないんだ!!



もしかしてこのデカブツをカボミンたちは恐れているのだろうか。





私の元に残ったのはあの役立たずな黄カボミンだけだった。



これではどうしようもない。
もう諦めよう。


星に帰って、二度と我が家族の顔を見ることはもうできないのだ。





落胆して、大きく私が溜息を付いた時、黄カボミンが今まで見せたことのない姿を私に見せた。

一斉に彼らが剣を抜いたのだ。



どうしたんだ?
まさか私を攻撃するつもりなのか!?


私が驚いて後ずさりした横を、黄カボミンたちはザザザッと走り抜けていった。




そして、あのデカブツに一斉に襲い掛かった!

miabon9.jpg

なぜだ?


赤や青カボミンは逃げて行ったというのに、なぜあの黄カボミンだけ逃げずに戦っているんだ!?



今までの酔っ払いな姿しか見せなかった彼らからは想像できない勇姿だった。



「ちょと!なによこれ><ヤダー!私、虫苦手なのよ~っ!!」

デカブツはきゃーきゃー喚きながら、集って来る黄カボミンたちを必死に払い除けようとした。



デカブツから見るとカボミンは小さすぎるので、虫に見えるのかもしれない。


カボミンたちは怯むことなく目の色変えて殴りかかっていく。



あれはさっきの宴会をしていたカボミンと同じカボミンなのだろうか。

まったく違う生物のようだ。




攻撃を受け続けたデカブツは疲れたのかバッタリ倒れこんだ。




「いたたたた、止めてーキャー><」



デカブツが倒れたというのに、黄カボミンたちはなお執拗に攻撃を続けた。


・・・彼らはあのデカブツに何か個人的な恨みでもあるのだろうか?

そうとしか考えられないような執拗な攻撃だった。




「わかったわかった、もうやめて><降参するからっ!」



デカブツがすっかり戦意喪失したところで、ようやく黄カボミンは攻撃を止めた。

彼らはすっきりした顔で剣を収め、私のところへ戻ってきた。




私が近づくと、デカブツは唇を噛み締めながら起き上がった。



目には涙が滲んでいた。




「う・・うう、ぐす・・・ひっく・・・」



肩を震わせていたかと思うと、デカブツは次の瞬間、大声で泣き始めた。



「うわぁぁん!負けたー負けちゃったーー!!悔しいよーーー!!なんでこんな黄色いヘンな虫にボコボコにされなきゃならないのよ、うわぁぁぁんー・・・」


よほど悔しかったのだろうか。

デカブツは手のひらで顔を覆って泣き叫んでいた。


私は悪いことをしてしまった気分になり動揺してしまった。

泣かせるつもりはなかったし、第一戦いを挑んできたのはデカブツの方ではないか・・・。

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