帝都に繋がる橋の前にある村Weye。

時代の流れと共に押し寄せた開発の波により、その姿は以前とすっかり様変わりしていた。
[1回]

Weyeには、その変化を受け入れることができず置き去りにされ一人苦悩する男がいた。

オブリ界唯一の漁師、ハマさん(仮称)である。
「ったく!昔のWeyeは静かでいいところだったのによぉ」
以前は質素な建物が二軒しかなかったWeye。
人が増え、家が建つようになり、やがてテントの露店が立ち並ぶ村に発展したWeyeからは、以前ののんびりとした雰囲気はなくなりつつあった。

人が増えたことで魚が売れる様になったが、元来ハマさんは質素な生活を好んでいたので、儲けたいという気はなかった。
知らない人間が増えれば、当然トラブルも多くなる。
近所に新しい酒場が出来たことで、酔っ払いが真夜中にハマさん家のドアをドンドンと叩いて迷惑を被ることもしばしばだった。
「っくしょう・・・俺の大事な漁場だけは守らねえと・・・」

自分から釣りを取ったら後には何も残らないだろう。
ハマさんは酒をかっくらい、プハーと溜息をついた。
その時、背後で扉が開く音がして、誰かが入ってきた。
「よう・・・元気かい、ハマさん」

ハマさんが振り向くと、そこには知り合いのBABオヤジが立っていた。
「おう、BABおやっさんじゃねえか、どうした」
「いや、ちょっとこっちに売り込みの用事があってね・・・ついでにハマさんの顔を見に来たってわけよ」

「フッ、ついでかよ。この老いぼれの顔が見たけりゃいくらでも拝ませてやらぁ。売り込みか・・・あんたも相変わらず大変だな」
「ああ、大変だねえ・・・しかし、この辺りも随分昔と変わったな・・・ワシも歳か、時代の流れについていけんようなってね」
「俺もだ。Weyeもガラリと変わってなあ。余所者だらけになって、最初からここに住んでいた奴は肩身が狭いったらありゃせん」

「人が増えればそれだけ稼げるだろう?がんばれよハマさん」
「俺は静かな所でゆっくりすごしたいんだ、これ以上余所者は入ってこんでいい」
「やれやれ・・・まあ、外の様子見る限り、Weyeはまだまだ発展の余地がありそうだがねえ」

「冗談やめてくれ。あれ以上発展されたらたまらんよ、ったく。ちゃらちゃらしたテントがそこらじゅうに建って景観がすっかり悪くなっちまった、おう、BABおやっさんも、外に出て一緒にぼやかねえか」
ハマさんはBABオヤジをつれて外に出た。
「ほら、あの酒場やテント店を見てみろ。新参者が、あくびかましつつ商売しているのを見ると腹が立ってくるわ」

「店どころか豪邸や城壁も建ってるようだが・・・」
「ダハーー!発展しすぎ!!」
ハマさんはWeyeの発展ぶりに目をひん剥いて驚いた。
「ど、どういうこっちゃね。さっき見た時はこんなじゃなかったぞ・・・!」

「まあ、我々が時代の流れと競争社会についていけん歳になったってことだろう・・・あっという間に時は流れていくのさ・・・Weyeよ、時代の流れと開発の波を象徴する無常なる大地よ・・・」

BABオヤジは哀しげに呟いた。
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■
WEYE_TICSWeyeを大発展させます。
見張り塔の頂上より。



いったいWeyeに何が!?
目をゴシゴシしてしまうほどの恐るべき変化。

港や店、人家、農家も揃っていて、これぞ町ですよ!

階段一つとってもセンスが良くって・・・。

ツボにはまったのが路地裏です。



ごちゃごちゃっとした感じがいいね。
町の中央広場。


豪邸(PCの家?)や図書館が建っています。
土地柄旅人が多いからか、宿屋が多く、安ホテルは無料で泊まれる親切さ。

でもねずみがたくさんいて、不衛生さの演出がなんとも・・・。
RareTradeGoodsShopが統合されていますが、体型変更MODの影響で私の場合は使えない状態になっていました。
残念><

それにしても凄まじい変貌ぶりです。
これはもう感動するしかない!
今回はあまねさんからの紹介を元に作成しました。
ありがとうございました(^^
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