「あれ?」
キノコを摘み、他にもないかと立ち上がったガクチョー☆は、中央の大きな石に目がいった。

小さな島に対して大きすぎる岩の表面を眺めていて、割れ目があることに気がついた。
割れ目を覗き込むと、中にゲートの一部らしき物が見えた。

これは・・・岩でゲートを覆って隠している?
「この石、壊れそうね」
割れ目があるのなら脆いかもしれない。
「はああああっ!!!!!!」

[0回]


ガクチョー☆のへなちょこパンチ程度で壊れるほど岩は脆くはなかった。
見た目が氷っぽいので、火の魔法で石を壊せないかと考えたガクチョー☆は魔法を石に向かって放った。

「あれぇ?」
放った魔法はなぜか石を通り抜け反対側から噴出してしまった。
他の魔法はどうだろう?

いろいろ試したが、石はビクともしない。

えーなんでー?
もっと強力な魔法じゃないとダメなのかなー。
ドガーーーーン!
「な、何をしているんだ・・・・?」
「いたたたた」

相変わらず岩はビクともしない。
こんなに破壊力のある魔法でも壊せないなら石を壊すことなんて無理かもしんない。
どうやったら開くのかなあ。
「開け~ごま~なーんて言ったら開いたりして」

やる気も失せてきて適当な呪文を呟いたとたん、それまでどんなにビクともしなかった石が、軽くポーンと飛び上がった。


「・・・・」

あれほど壊れなかった岩は、開錠魔法であっさり砕け散ったのだった。
鍵を開ける時は常にピッキング一筋だったので、開錠魔法を憶えていたこと自体、いや、魔法の存在自体忘れていたのである。
「やっとこの先に行けるわ・・・」
ガクチョー☆の手は無意識のうちにゲートに触れていた。
ワープした先は、さっきまでいた世界とは似ていたが、何だか様子が違う。

この先にはいったい何があるんだろう。