「それでは第2位の発表を行う。こちらはエリートブレード鎧とエリート昇格、そして給与アップのボーナス付きだ」
粛々と発表される試験結果を聞きながら、皆、次こそ自分の名前が、と願っただろう。
そして、2位に選ばれたのは・・・。
「Steffan!君だ、おめでとう」

「自分が2位!?おお、この日をどんなに待ちわびたことか!」
まさか自分が合格するとは夢にも思っていなかったSteffanは、信じられないという顔をしてガッツポーズを決めた。
「おめでとう!Steffan隊長!」
「さすが隊長!御見それしました!」
周囲から拍手と共に祝福の言葉を送られた。
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壇へ上がったSteffanはマーティンから祝福された。

「Steffan、おめでとう。今回の君の野望力に私は感服した。ジョフレの後を継げるのは君しか居ないだろう。これからも野望に燃え、立派なノリのグランドマスターを目指してくれたまえ!」
「ありがとうございます陛下。しかしジョフレ殿はまだまだご健在・・・自分の出番は遥か先の話でしょう」
恐る恐るジョフレの顔をSteffanは伺いながら言った。

「謙遜することはない。私は陛下からいつでも引退して楽隠居して良いぞと日頃から煩く言われているからな、すぐに出番が来るだろう、はっはっは」
「何をおっしゃいますグランドマスター。まだまだ現役で頑張ってください。しかしながら、自分ならもっとブレードの個性を生かした脚本やイベントが作れるのではないかという思う時もあります」
「はっはっは、そう言うなら一度任せてみなくてはならんな」

「はっはっは、どうぞお手柔らかにお頼み申しますぞグランドマスター」
和やかに笑いながら語り合う二人の目がキラリと光った。
「はっはっは、二人とも威勢がいいな、今後もその調子で頑張ってくれよ」

マーティンは咳払いをして、次は1位の発表だぞ、と皆に向かって言った。
とうとう1位の発表だ。
なんだかんだ言ってマーティンはきっとMiariを1位にするんだろうな。

大体あんな黄色だとか変な問題ばかり出す辺り、自分をおちょくるのが目的でまともに合格させる気なんてなかったんじゃないのか。
「1位はあの黄金ブレード鎧獲得権と私の左側昇格、なんと昇給は一気に給料3倍アップの大ボーナス付きだ(^^」
な、なんだってーーーー!

3倍も給料アップ!?
そんな好条件だされたら辞め難くなるじゃん!
ていうか辞められないって!!
それに殿下の左腕っていうのもすご・・・、ん?左側って言った???こういうのって普通右腕じゃないの?

マーティンはBurdを壇上から見下ろして言った。
「Burd、見事であった。君が堂々1位の獲得者だ」
黄色鎧はどうでもいいけど、給料3倍は惜しいよなーあーあ、残念だっ・・・
「って、え?うっそ、自分が?おおお、やったあ!」

Burdは1位を獲得した喜びで思わず腕を高く掲げた。
「ええっ、Burdが一番なの!?なんでー!?」
自分こそ1位よ!思っていたMiariは驚いて叫んだ。
Burdが立ち上がると周囲から黄色おめでとうコールが沸き起こった。
「おめでとうBurdよ、そんなに泣くほど黄色鎧が欲しかったか(^^」

「い、いえ、そういう訳ではありませんし泣いてもいませんが、合格できてとても晴れやかな気分です」
ガッチリと二人は握手を交わした。
「しかしお前が昇格してしまうと、今までの様におちょくったりいぢめたりすることが出来なくなってしまうな(棒読み」
「おお、もうおちょくられることがなくなるのですな(感動」
「うむ(目を逸らして」

「お言葉が棒読みで私の目を見ないのが気になりますが、これからもブレードとして自分は頑張っていく所存です」
さっきまでブレードを辞めようと考えていたBurdの考えは遠くふっとんでいた。
結構、単純な男であった。
「それでは、第82回昇進試験の締めとして、合格者で決めのポーズをとるぞ!」

ノリのいい合格者たち+αは、早速鎧を着替えて思い思いのポーズで喜びを表現した。
彼らの戦いはいつの間にか終わったばかりだ!
熱く燃える彼らの正義の拳に敵う悪ははたして出現しうるのか!?

地域ぐるみでこれからも寺院を盛り上げていこう!
ふれあい精神を忘れないで!
あれ、でもまだセレモニアル受賞者の発表が終わってないよね?
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