すべての試験が終了し、後は結果発表を待つのみとなった。
この昇進試験で露見した思いもよらない重大事実・・・それは世界がいつの間にかあっさり平和になっていたという驚くべき真実であった。
本来ブレードは皇帝を護る為に存在するのであって、敵陣を攻める立場にはない。
が、それにしても正直こんな結末は納得いかないのが本音である。
護るべき人物が、自分達の手をまったく煩わせることなくいつの間にか世界を救っていた。
本当は万々歳であるべきだ。
今年も皆が無事年を越せるのだから、これ以上幸せなことはない。
でもこれでいいの?

自分達ブレードの存在意義ってなんだったのよ。
不安になりつつも心の中では男を上げるチャンスだと密かに待ち望んでいたBruma防衛戦も帳消しになってしまった。
Burdの心はぽっかりしてしまった。
これから何を生きがいにして生きていけばいいのだろう。
ブレードを辞めてBrumaガードに戻ろうか、という思いがBurdの心の中に浮かんだ。
平和になったんだから、マーティンは皇帝になり、Miariは押しかけ女房よろしく結婚してしまうだろう。
そうなればもう自分は必要ないよなあ・・・。
もういいさ、帰ろう、Brumaへ。
Burdの中で、固い決意が芽生えた。
[0回]

Burdが一人感傷にふけっていると、マーティンとジョフレが結果発表を伝えるために部屋に入ってきた。
「諸君、ご苦労だった。これから試験の結果発表を行う」
一斉に静まりかえり、皆、マーティンの話に耳を傾けた。
「今回はとても素晴らしい結果だった。セレモニアル、スペシャル、エリート、黄色鎧とすべてのSPブレードが今日誕生する」

ブレード数人から『おおー』と感嘆の声が漏れた。
「セレモニアルブレードは本来伝説になるほどの活躍をした者でなければ授けてはならぬと昔から伝えられている。だがそれを授与するということは・・・ははは、皆の視線が痛いな」
皆、セレモニアルを狙っていたのだろう。
しかし伝説と言われるほどの働きをしたブレードはこの中にいただろうか?
「まず、第3位の成績優秀者から発表を行う。この対象者はスペシャルブレード鎧獲得とスペシャル昇格、給与スペシャルアップだ。ジョフレ、発表を」

「はい。第3位該当者は・・・」
皆が自分の名が呼ばれますように、と心の中で願った。
「第3位、Baurus!」「おお!」

「おめでとう!Baurus!!今日から君はスペシャルなブレードだ!」
「やったぜ!」
Baurusはガッツポーズで自らの素晴らしい結果を噛み締めた。

「まさかのランクアップかよ!8%の奇跡ってヤツだぜ・・・くっそー、なんだよ目から水が溢れてきやがる」
「Baurusやったな!」
「おめでとう!」
Baurusは壇上に上がるように言われて席を立ち、マーティンから祝福の言葉を受けた。

「おめでとうBaurus。君のノリの良さには普段から私も感服していた。これからも常に200%のノリスキル力で寺院を支えていってもらいたい!」
「陛下、200%と言わず2000%で自分は頑張ります!陛下の為ならどんな%最大限レベルの尽力も惜しみません!!」
「Baurusおめでとう!」
「おめでとうBaurus!スペシャルな1日になったな!」
Baurusに皆からおめでとうコールが送られた。
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