「てめー、Nordで図体でかいから強気になってんだろうが、俺らは泣く子も黙る
『帝都のRC団3人組』だぜ?1人で敵うと思ってんのか!」
三人組の1人が拳を振上げて威嚇した。

「RC団?何の略だ。自分は帝都の人間ではないのでわからん」
「だったら教えてやるぜ!俺たちゃ『
帝都の紅い彗星』通称
RED COMET団さ!!」
[1回]
「名前だけカッコつけて決めていても、3人でなければ女にちょっかいかけられん輩の集まりなのだろう?畏れる理由などないな」
「バカにしやがって!」
ガッと鈍い音が酒場内に響いた。

「きゃー!Burd!」
MiariはBurdが殴られたのに驚いて悲鳴を上げた。
「・・・・」

「へへ、どうだ、俺のパンチいてーだろおっさん、あぁん?」
チンピラがあざけ笑うと、Burdはゆっくりと振り向いて言った。
「なんだ、今ので殴ったつもりか?」

「!?」
「蚊が刺したようなパンチだ。自分を殴るなら本気で殴ってもらわんとな」
Burdはまったく痛がる風もなくチンピラを見下ろした。

「忠告してやろう。ケガしたくなければこれ以上、迷惑なバカ騒ぎなどやめて大人しくこの店から出て行ったほうがいいぞ」
「な・・・ナメやがって!うぜえぞ、てめー!」
チンピラたちは頭にすっかり血が昇ったらしい。
「お前ら、こうなったら手加減なしでこいつをボコってやろうぜ!」
「おうよ!!」
3人は一気に飛び掛かりBurdを押さえ込んだ。

「うぐっ!」
「おらぁ!潰してやる!!」
「ボコッってやるぜ!!」
3人組が乗りかかって羽交い絞めにしようとした瞬間、Burdは力を込めて一気に3人を跳ね飛ばした。
「ぬおおおーーっ!!」
「のわぁっ!!」
3人組は軽々と吹っ飛び、床に叩きつけられた。
「なんだこのバカ力男は!ただのNordじゃねーのか!?」

チンピラ3人組はBurdから距離をとって取り囲んだ。
Burdはやれやれと呟いて睨みつけた。
「やはりお前達は口先だけの様だ。もう一度忠告してやる。怪我をしないうちにこの店から出て行くことだ。彼女にちょっかいをかけた無礼は見逃してやる」
だがチンピラは逆上し、懐からナイフをちゃっと取り出した。

「チッ、素手でダメならコイツで教えるまでよ」
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