「ねえねえ、彼女ぉ~1人で飲んでてさ~寂しくね?」

「へへっ、お姉ちゃん、俺たちと一緒に飲もうぜ、おごるからさ」
飲んでる側から急に声をかけられMiariはびっくりしたが、普通に返事を返した。
「あのー・・・私1人じゃないわ。今はいないけどおじさんたちと一緒に飲んでて、戻ってくるの待ってるのよ~ゴメンネ」
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Miariは断ったが、3人組はしつこく付きまとってくる。
「そんなつれないこと言わないでさぁ~俺たちと遊ぼうよ~」

「そうそう、おっさんと飲むより絶対俺たちの方が絶対楽しいって!な!」
「だから、私は待ってる人がいんだってば。聞こえなかったの?おじさんたちと飲むのはすごく私楽しいわよ」
3人組はMiariが困った顔をしても、まとわりついて離れようとしなかった。
とうとう見かねた酒場のマスターが3人組を恐る恐る注意した。

「あ、あんたたち、その女性には男の連れがいるんだ。そっとしてあげなさい」
男達はジロリとマスターを睨んだ。
「お?マスター、誰に向かって生意気な口聞いてやがんだ」

「マスターは余計な口突っ込まず、黙って酒の1つでも出せよ。それが仕事だろ?あぁん?」
「あ、ああ・・・そうだな、用意するよ」
マスターは3人組を畏れているらしく、怖気づいて黙り込んでしまった。

「ねえ、マスター、この人たちって一体・・・」
Miariが聞こうとした時、3人組が遮るように馴れ馴れしく話しかけてきた。
「おねえちゃん、俺たちと仲良くしようよ、な?」

「ここじゃなんだからさー、上に行って一緒に飲まね?」
「そうそう、俺たちだけで楽しくパーティーしようぜ」
彼らがあまりにしつこいので、Miariはイライラしてきた。

「もー><煩いわねあんたたち!私はまーくんとBurdを待ってるんだってば!あっち行ってよー!」
Miariは嫌がっているのに、お構いなしで3人組はニヤニヤとイヤらしく笑っている。
「かわいくないこと言わずにさ、俺たちについてこいよ、遊んであげるからさ~」
その時、背後から声がした。
「いい加減にせんか、お前たち」

「その女性が嫌がっているのがわからんのかね」

3人組は声が聞こえた方に振り向いた。
そこには、何の変てつもない、普通のオヤジが1人席に座っていた。
「なんだ、テメェ」
「おっさん、アンタいい度胸してるじゃねえか。俺たちに文句つけるたぁ命知らずのバカだな」

「命知らずなのは、お前らの方ではないかね・・・」
BABオヤジは堂々と言い返した。
おもむろに席を立ちあがると、3人組の前に立ちはだかった。
「おやっさん!そいつらはタダのチンピラじゃないんだぞ。アンタみたいな普通のオヤジが敵う相手じゃない!」

酒場のマスターがBABオヤジに向かって叫んだ。
「マスター、いいこと言うねえ。そうだよぅ~俺たちを甘く見ると痛い目に遭うよぅ~?」
「ふふ・・・それはどうかな・・・心配御無用マスター。こんな若造ども相手に簡単に倒せるようなワシではない・・・」
「んだとテメェ、俺たちを誰だと思ってやがる」

BABオヤジは一体どこからそんな自信が湧いてくるのか、柄の悪い3人組を前にしても物怖じ1つしていない。
「お前たちこそ、ワシの恐ろしさを知らないようだ。痛い目に遭いたくないなら、君らこそ退散した方がいいんではないかね・・・」
「なんだこのオヤジは。ちょっと懲らしめてやるか」
3人が睨みつけると、突然BABオヤジは奇妙な構えで身構えた。
「ワシを甘く見るな・・・」

「そ、その構えは!貴様、一体!」
BABオヤジはコォォォ・・・と声を出し気を調えだした。
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