あるところに、フジョシファイターのMiariというエルフがいました。
Miariは今日も元気にモンスターと戦っていました。

オーガは手強い相手。
Miariは苦戦していました。
動きを鈍らせようと、オーガを湖に追いやって戦う作戦に出ました。

愛用のDaedricダガーを振り回し、巨大なオーガに挑みます。
得意のダガー捌きでモンスターの体力を削り、ようやく倒したと思った瞬間。
すっぽーん
「あっ!」
手が滑り、大事なDaedricダガーは池に飛んでしまい、水の中にぽちゃっと落ちてしまいました。

愛用のDaedricダガーは、あっという間に池深くに沈んでいきました。
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「わーん><困ったわ、どうしたらいいの」

Miariさんは困ってシクシク泣きました。
Daedricダガーは長年愛用してきた大事なダガーで、これが無いともう戦うことが出来なくなってしまうからです。
困っていたMiariの前に、突然、池から声が聞こえました。
「友よ、案ずるな~」

声がした方を見ると、光輝く人物が池の中から現れました。
「だ、だれ!?」

「ははは、驚いたかな?マーティンだよ」
何が起きたのかわからず茫然としているMiariに、マーティンは金のDaedricダガーを取り出して見せました。
「友が落としたのは、この金のDaedricダガーかな?」

それはとても高価そうな金のDaedricダガーでした。
Miariは、頭を左右に振って答えました。

「違うわ、まーくん。私が落としたのはそんな高価なダガーじゃないわ」
マーティンは、今度は銀のDaedricダガーを出して見せました。

「では、友が落としたのは、この銀のDaedricダガーかな?」
それも違いました。
「そんな綺麗なダガーじゃないわ、私が落としたのはもっと年季が入って古くなった赤っぽいダガーよ」

Miariは再度違うと正直に答えました。
「これも違うのか。わかった、では・・・」
マーティンは、古くて汚れたDaedricダガーを見せました。

「友よ、このDaedricダガーが君の落し物かな?」
Miariはそれを見て大喜びしました。
「そうそう、それよ!拾ってくれてありがとう、まーくん」

「ははは、友は正直者だな」
マーティンは感心して、金のDaedricダガーと銀のDaedricダガーもMiariにくれました。
喜んだMiariは友人のBurdにこのことを話して聞かせました。
「という訳で池の中から現れた殿下にダガーを拾ってもらって、おまけに金と銀のダガーくれたのよー、いいでしょ、羨ましいでしょー♪」

「そんなもの貰ったって私は嬉しくありませんよ」
Burdは素っ気無く答えましたが、内心は羨ましくてしょうがありませんでした。
次の日Burdは1人でこっそり池に行ってみました。

「自分は欲張りでもないのに来てしまった・・・出てくるのはあのマーティン殿下だとわかってるというのに、大丈夫か自分(泣」
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