「遺跡はどこかな~ワクワク」
「貴公!危ないですよ!!」
Burdが後ろから叫び、何だろうと足が止まった私の目の前に恐ろしい物が飛び出してきた。
ジャキン!
「ひえっ!!」
目の前の両端の壁から鋭い鉄槍が突き出してきたのだ。
「あ、あぶな・・・@@;」
茫然としているとギギギ・・・と槍は壁の中に納まっていった。

Burdに呼び止められなければ危うく串刺しになる所だった。
[0回]
槍トラップを抜けた所には宝箱がポツンと置かれていた。
「宝箱があるわ、何が入ってるのかしらー」

「たった今、罠に引っかかりそうになったばかりなのに、すぐこんな怪しい箱開けるのは危険じゃないですか?無視して開けない方がいいですよ」
Burdに開けるなと言われると、どうしても開けたくなってしまう。
「開ける」
「止めときなさいって」
「いや~~開ける~~~!>△<」
「そうですか、じゃあ勝手にしなさい!」
私はワクワクしながら宝箱をかぱっと開けた。
ぼおおおおッ!「きゃー!>Д<」
宝箱には何も無く、熱い炎が噴出しただけだった。
「あわわ、何よこのビックリ箱はっ><」

「だから止めておけと言ったでしょうが」
「今のぐらいどうってことないわよ!ちょっとビックリしたけど><」
「ちょっとビックリですか。目をまん丸にして驚いてましたねえ」
Burdが笑っている。
なんか悔しい><
用心に越したことはない。
私は探索を続けるべく、次の場所へと向かった。

警戒してコソコソモードで行けばきっと安全・・・
その時ボンッと火の玉が私目掛けて飛んできた。

「きゃー!@Д@」
どこからか火の玉が次々と私に向かって襲い掛かってくる。
慌てて通路を走り抜けた。
「あー、ビックリしたーハアハア><」

「怖くなったのなら戻ってもいいんですよー」
Burdがニヤニヤしながら言ってきた。
「ちょ、冗談じゃないわよ!こんなトラップがあるって事は絶対すごいお宝が待ってるからに違いないわ!絶対戻らないわよ><」
しばらく進むと、今度は通路が岩で塞がれた場所に突き当たった。

行き止まりかと思ったが、側に扉を開閉する仕掛けらしい物を発見した。

触れると、それはくるりと回転し、扉を塞いでいた岩が横に重く動いて先へ進む道が現れた。
「簡単な仕掛けね。さあ、行くわよー」

「気をつけてください、何があるかわかりませんから」
「大丈夫よ、ほら・・・きゃああ」

進もうと足を踏み出したとたん、両端の壁から物凄い炎が噴出してきた。
「きゃー!@Д@」
危ない危ない。
もう少し早く先に踏み出してたら、火だるまになっていた所だったわ。

「ここは通れそうにありませんな。反対側にもう1つ道があったみたいですから、そちらから行きましょう」
「うん><」
反対側の道をそろそろと歩いていると、突然前の地面がガガガッと落ちていった。

「うわ・・・っ」
ポッカリ開いた穴を覗き込むと、下に鉄の串が何本かあるのが見えた。

「ひええ><」
なぜこんなにこのルートはトラップだらけなのだろう。
きっと奥にすごい物があるから、こんなに罠が仕掛けられているのよね、きっと><
穴を避けて、更に先へと進むと、今度はコウモリに襲われた。

「ねえねえBurd」
「なんですか」
「もしかしてこのルートって上級者コースなのかしら?」
Burdの目が真ん丸になった。
「貴公、何言ってんですかっ!今更気が付いたんですか!?どう見たってこんな危険な道は上級者コースとしか考えられないじゃないですか!!」
「そ、そうよねー><あれ~?何でこんな道選んじゃったのかしら」

「あの時、私の意見を素直に聞いて右に行かないからこうなったんですよ」
「いいのっ、道は困難な方が面白いし後できっといい事が待ってるはず!このまま進むわっ!」
「いい事があるとは限りませんよ~骨折り損のくたびれもうけって言葉もありますからねえ」
「不吉なこと言わないで!お宝は絶対見つけるんだからっ!」
「お宝っていうのは滅多に見つからないからお宝っていうんじゃないですかねえ」
「見つけるといったら見つけるの!ほら、次行くわよ><」
洞窟はかなり広く入り組んでいる。
目的の遺跡はまだまだ先にあるようだ。
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