Brumaを出た門の先で、私達4人は落ち会った。

「殿下、ありがとう。おかげでBurdと一緒に居られるようになるわ」
私がお礼を言うと、マーティンは上機嫌で返した。

「ははは、友よ、君だけでなく私自身もこのことは嬉しいのだ。得た物は大きいからな。Burd、今日からお前はブレードだぞ、今更嫌とか言うなよ」
「嫌とはいいませんがね、殿下。自分の本分はガードであることを忘れんで下さい」
「うむ、そうだな。君にはブレードの鎧が実に良く似合っている」
「話まったく聞いてませんな、殿下」
[0回]
「ねえ、Burd」

「なんですか?」
「これから前みたいにいろんなところへ一緒に行けるわね」

「・・・ど、どうしたんですか?ニヤニヤして」
「ニヤニヤは余計よ><Burdが戻って来てくれたのを喜んでるだけじゃない」
「おや、それは意地っ張りな貴公にしては珍しく素直な言葉ですな。いつも私を苛めていた同じ人物のセリフとはとても思えません」
「んもー><時には素直になったっていいでしょ!いぢめるのだってBurdがかわいいからよ!」
「ほお、そうですか。つまり私のことが好きなんですな(ニヤリ)。貴公、手でもつないで一緒に帰りましょうか」
「バッ、バカね!変なこと言わないでよ><」
「何?友と手を繋ぎたいだと!?」
マーティンが大声を出し、物凄い勢いでBurdに振り向いた。
「うお、急に入ってこんで下さい殿下!」
「いい歳して手をつなごうだと?この甘えん坊めが(睨)。そんなに手のぬくもりが欲しければ私がつないでやる、ほら」

「ほら、ってやめてくださいっ!何が嬉しくて殿下と仲良く手を繋がねばならんのですかっ!気持ち悪いっ!」
「何、お前は皇帝の私に向かって気持ち悪いと言うのか?何と言う無礼な奴だ!」
「・・・は?ここで権力持ち出さんで下さいよ!!」
「酷いな、私のどこが気持ち悪いのだ。どこをどう見ても素朴でマジメな普通の男ではないか」
「どこが普通なんですか?セクスィー殿下なんて変なことやっててよく言いますよ。まさか殿下かあのような趣向の持ち主だとは思いもしませんでした」
「何を寝ぼけたことを言っている。あれは全部演技だぞ?」

「なんですと?」
「お前は私が本当にあんな男だと思っていたのか?あくまで友やお前の為に恥を忍んでセクスィー殿下を演じただけだ。台本だってある」
「恥じるどころかノリノリだったように思えましたが」
「そこは演技力だ」
「では伯爵婦人を落としたセリフも台本で用意されていた言葉だったのですな。一体どんな変なことを言ったのだろうかと心配してたんですよ」

「いや、そこだけは私のアドリブだ」
「アドリブ!?」
「私の本心を語ったのだ。まさかそれで伯爵婦人がああなるとは思わなかったよ。よほど衝撃的だったのだろうな」
マーティンは遠くを見つめた。
「何を言ったんですか!?・・・いや、聞かない方がいい気がします。何も言わんで下さい殿下、言わないでくださいよ!!」
Burdが及び腰になっているのを見たマーティンは不敵な笑みを浮かべた。
「そうか、そんなに聞きたいか。寺院に戻ったらじっくり話してやろう。絶対聞かせてやるからな」
「聞きたくないって言ってるでしょ!(泣)」
マーティンは本当に嬉しそうだった。
それを見ていると、私まで嬉しくなってしまった。
「Burd、手を繋ぐのは恥ずかしいから出来ないけど、後ろから抱きつくのだったらしてあげていいわよ(^^」
「だからなぜ後ろからなんですかっ(泣)」
私達のやり取りを側で見ていたBaurusが声をかけた。
「ああー、君達、お喋りはこの辺にして、寺院に戻ろうじゃないか。陛下、ジョフレ殿が首を長くして報告を待ち望んでおられるはずですぞ」
「うむ、そうだな、では帰ろうか」

「はーい」
Burdを連れてようやく帰路につく事が出来る。
これからまた一緒に居られるんだと思うと、とても幸せな気分になったのだった。
終わり。
PR