○月×日 曇りのち晴れ。
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NPCを誰でも仲間に出来るなら、まずあの人を私の物・・・いえ仲間にしなくては!
というわけで、私は、とっても軽い足取りである地方都市へやって来たの。
場所はSkingrad。
城に用があるので、足早に町を抜け、城へ向かいました。
[0回]
中に入り、見張りの目を潜り抜けて、奥の部屋へ。

獲物がいる寝室に到着。
ぐっすり眠っているようなので、気づかれることはないわよね。

ゆっくりと近づいて、側に寄った時・・・。
突然、伯爵は身体を起こし、私の顔を見るなり出て行け!と怒鳴ったの。
もーびっくり!
諌めようにも、メチャメチャ怒るので、仕方なくその場は大人しく引き下がったわ。
う~む、さすがはHassildor伯爵。
寝ていても、気配を完全に消さないと気づかれてしまうってワケね。
戻って、また寝室に行ってみようとしたんだけど、伯爵はずっと起きたままで部屋に戻ろうとしなかった。
警戒させてしまったかッ。

これではもう今日は無理ね。
諦めて、また明日挑戦してみることにしましょう。
次の日、再び見張りの目を潜り抜け、伯爵の寝室に忍び込んだ。
今度は慎重に、スニーク状態のまま入り、様子を伺う。
近くに寄っても伯爵は気が付かない。

hehehe・・・ちょっと部屋の中を見学させてもらうわよ。
机の上や、本棚には難しそうな本が沢山置いてあり、棚の上には、着替えの服や鎧が置かれてあった。
私はあるものの存在が気になり、それが無いか捜してみた。
テーブルや戸棚の中を捜してみるが、ありそうで無い。
あったのは高級ワインだけ・・・伯爵、これでお腹膨れるんですか?

あまり無理はしないで下さい。
枕元のテーブルに私からのプレゼントをコッソリ置いておきます。

3本もあればしばらくは不自由しないわよね。
さぁて、伯爵、すこーしセコい手使わせてもらうわよ。

私が魅力的に見える魔法よ。
次はCompanion orderで・・・。

これで貴方も私の虜ね、uhuhu。
仲間になった伯爵を城の外に連れ出してみた。

「なぜ私なのかね」
伯爵は(顔は笑っていたが)不機嫌な様子で私に尋ねてきた。
「貴方だからよ」
私は(心でニヨニヨしつつ)平然と答えた。
「浅はかだな。きっと君の期待には答えられないと思うが」
伯爵は(顔は相変わらず笑顔だが)呆れたように言った。
伯爵の様子がおかしかった理由はすぐに分かった。
朝日が昇ってきた時・・・伯爵の肌が焼けたような色になり、体中から湯気のようなものが噴出してきたのだ。
(湯気がなぜかSSでは写せません。というか、その様子が怖いので、ここでは紹介できません)
うわぁあぁあ!ごめんなさああぁあぁいい~~~(TДT)ヴァンパイア=太陽光厳禁ってこと忘れてました(;∀;)
蒸発する伯爵の体力はやっぱり減っていってるのだろうかと、ステータスを慌てて確認してみた。
あら、減ってない。しかもレベルが64って・・・やるわね。
・・・これ、見た目の年齢ぽい数値に見えないこともない。
伯爵は不死身なので、日中の痛々しい姿さえ気にしなければコンパニオンとしていいかもしれない。
私は遠くの山々を見つめた。
ここからの眺めはいつ見ても素敵だ。

「伯爵、ここってすごく眺めがいいわよね」
私は景色に目を奪われたまま呟いた。
「そんなことより、早く私を開放してくれんかね?状況が理解できん君は、本当に底なしの
アフォだな」
伯爵は(笑ってはいるけれども)顔を引きつらせながら、吐き捨てるように私に言った。
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