私達はOBLIVION GATEを捜してCheydinhalの周囲を歩き回った。

この辺には無いみたいね。
川がある方に下りていくとやっとGATEを見つけた。

「あったわ~入るのはあのGATEでいいわね?」
「ああ、もちろんだとも」
近くに下りていくと、GATEの周囲でうろついていたモンスターが襲い掛かってきた。

このくらいなら簡単に倒せる相手だ。

軽く二人で撃退する。
「片付いたわね、さあ中に入りましょうか」

私はGATEの前に立ってFarwilに向かって手招きした。
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「・・・痛い」
ボソリとFarwilが呟いた。
「え?」
「痛い。この格好では防御力がなさ過ぎて死にかねん、服を変えたい」
「防御考えるなら、いつもの鎧に戻ったら?」
「嫌だ。貴公と楽しく遊ぶというのに重い鎧など着ていられるか。カッコ良くて防御力に優れた服がないと私は行かないぞ」
ワケわからん駄々をこねるなー!
と、私は喚きたかったが、咄嗟に良いことを思い付き、グッと感情を押さえFarwilに言った。
「じゃあ、お姉さんの家に行こうよ?(・∀・)Skingradのお家なんだけどぉ~」
「貴公の家に?なぜだ」
「剣とか鎧とか服とかいろいろコレクションしてるの。それから選ぶといいわよ」
「それはいいな!Skingradは少々遠いが行くとしよう。ほら早く連れて行ってくれ」
私はFarwilを連れてSkingradにある自宅に戻り、コレクションルームへと入った。
「好きなの選んでいいよ。でさー、選んだらお城の方に・・・」

「ほほう、様々な物が揃えてあるのだな。鑑賞させてもらおう」
Farwilは私の話など聞いておらず、コレクションルームの品々を見る為にスッと離れてしまった。
Farwilは私のコレクションを一通り見終わると、どうも納得出来るものがなかったらしく不機嫌な顔をして戻ってきた。
「どれもイマイチだな、他にもっといいのはないのか」

「イマイチですって!?これだけあるんだから、気に入ったの1つぐらいあるでしょ!?」
「ない。珍しい物もあるようだが、私には似合わないな」
・・・そう(-"ー)
私達は家の外へ出た。
「どうしたいのよ、Imperial Cityにまた戻って別の店で服捜してみる?」
「嫌だ。店には売っておらず、かつカッコイイ服でないと私は納得しないぞ」
・・・どうしろと。

「あとこのロングソードも使い飽きたから新しくしたい。強いのがほしいな。ほらどうした、早く対処しないか」
私はFarwilの我侭に頭が痛くなってきたが、ふとある方法を思いついた。
「・・・わかった、いい装備品を集めるならアレしかないわ。お姉さんについてらっしゃい」
ある方法とはキャンプ場荒らしである。
連続で各地のキャンプ場に飛び、そこにいる山賊を襲い、装備品を奪うのだ。
まとまった数と種類のアイテム集めをしたい時はこれに限る。

手始めにCheydhinhal近くのキャンプからぐるっと行って周ることにした。
キャンプ場に飛ぶと、カモがいたいた。

「あんたたち、悪行三昧はこれまでよ!覚悟しなさい!!」
レディが襲撃するのもどうかって感じだけど、ちょっくらFarwilくんの為に襲わせてもらうわよ!
hehehe、よく見りゃいいもの持ってるわね~!

お前の物は私の物ー!
道で待ち伏せしていた追いはぎも襲撃。

ガタガタ言わずにそれ置いていきなー!
ヒィャッホォォォウッー!やっちまいなー!

傍から見ると、どちらが山賊かきっとわからない。
山賊や悪党どもにしては、似つかわしくない良品の装備品を所持している輩が多い。

おかげでキャンプ場荒らしを一周終える頃には、大量の武器と鎧と服が手に入っていた。
「Farwilくーん、お姉さん荷物がもう持てないから、この辺にしときましょう><」
私は大量の戦利品を抱えさせられて身動きが取れなくなってきたので、一旦、いばら騎士団のアジトに戻ることにした。
「これだけあればいいのがあるわよね?」

「そうだな・・・」
Farwilは地面に置かれた装備品をじっくりと眺めた。
「これに決めた。どうだ、似合うか?」

Farwilは嬉しそうに衣装を着て私に見せた。
「そうね、その服なら防御力もあるし、いいと思うわ」
さっきのはただの服だから、敵と戦うのは無理があったけど、その特殊服ならいけるわね。
私が地面に放り出された戦利品を片付けようとすると、Farwilが口を出してきた。
「そんなのは置いとけ。片付けるのは後でいいから、早く行こうではないか」

「でも、片付けないと邪魔でしょ?」
「それ全部持ったままGATE入る気なのか?ここに置いておいたところで誰の邪魔になる訳でもないのだから、後でいい後で」
私はFarwilに急かされて、さっきのGATEの場所に戻った。
残っていたモンスターに襲われたが、装備を新調したFarwilが格段に強く、楽に倒せた。

「非常に良いぞ!これならどんな敵に襲われようが怖くはないな」
Fawilは意気揚々と言った。

「そう?じゃあこれでOBLIVION GATE内に入っても大丈夫ね。その服はカッコイイいいしすごく似合ってるわよ、それじゃ中に入りましょうか」
私がGATEに入ろうとすると、Farwilが後ろから呼び止めた。
「待て!GATEに入るのはやめた」
「へ?どしたの?」

「貴公にカッコイイと言われ嬉しくなり考えが変わったのだ。折角の衣装を、戦ってダメにするよりは、いろいろな者にこの衣装を見せて楽しみたい」
「は?GATEはどーすんのよ!ほっとくわけにもいかないでしょ」
「後で貴公がどうにかしておいてくれ。それより、私はこの服を早く誰かに見せたいのだ。辛口でもいいから誰か私のファッションチェックをしてくれる人物はいないか?」
私はFarwilの絶えない我侭ぶりに血管が切れそうになったが、良い案を思いつき、グッと気持ちを抑えて言った。
「辛口こえて毒舌な批評する人物だったら知ってるけど」
「ほお、誰だ?私はヘタなお世辞で評価されるよりも正直に意見を言う者の批評を聞きたいのだ」
「SkingradのHassildor伯爵よ(^^。じゃあ、案内するから行きましょう」
私はニコニコしながらFarwilの腕をガッシリと掴んだ。
ではファストトラベ・・・
「なに?Hassildor伯爵だと!待ってくれ!!」
伯爵の名前を聞いたFarwilはなぜか驚いて、慌てて私の手を振り払った。
「何よ、伯爵に会うのイヤなの?>"<」
「いや、そうではない。Hassildor伯爵に会うのなら、先にいばら騎士団の家に戻らせてくれないか、準備せねばならぬ物があるのだ」
「寄って行くのは構わないけど、何か持っていくの?」
「今は秘密だ・・・はは、ふて腐れなくても後でちゃんと貴公に教えてやるから安心しろ。ほら、早くアジトまで連れて行ってくれ」
私はFarwilに急かされていばら騎士団のアジトまで戻ることにした。
一体何を持っていくのか気になったが、これでHassildor伯爵に会って名誉挽回する事が出来るだろう。
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