メイジ大学にふら~っと立ち寄った時のこと。
入り口に入るとそこにいた大学の講師に呼び止められました。
「丁度いい所に来た、君に頼みたいことがあるんだ」
「私に?何かしら」

「SkingradのHassildor伯爵に本を貸しているんだが、それを返してもらいたいので、君に取りに行って来てほしい」
「いいわよ、暇なんで行ってきます。Skingrad城に行けばいいのよね」
その場から立ち去ろうとすると、講師に呼び止められた。
[3回]
「行ってもすぐ伯爵には面会できん。滅多に伯爵は人前に姿を現さないからな。まず、執事に会って用件を伝えるんだ、いいね」
Skingrad城に行くと、執事が待っていた。
用件を伝えると伯爵は今居ないので明日また出直して来てくれと言う。

次の日、城に行くと執事が、伯爵は「午前2時にSkingradの外、西側の鉱山近くで会う」と伝えてくれた。
隅の方に、伯爵の自画像らしい絵画が飾ってあったので、ついでに鑑賞。

言われた通り、私は夜まで町で時間を潰し、午前0時を過ぎた頃、葡萄畑を通って、待ち合わせの場所に出向いた。
しばらくすると、なぜか執事が黒いローブを着た男2人を連れて目の前に現れた。

「あら、伯爵は?」
「こんな場所に来るはずなどないだろう?お前はここで死んでもらう。なに、安心しろ。すぐに生き返らせて私の手足として使ってやるよ」
そう言い放つと、突然男たちは襲い掛かってきた。
油断していた私は、魔法の一撃を派手に喰らい、地面に叩きつけられた。
体勢を立て直して、剣を抜き必死で応戦するが、3対1では、辛い。
押されていると、何処からか助けに来てくれたらしい人影が視界に入った。
Hassildor伯爵キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!しかし、伯爵と私ではまだ形勢は不利だったらしく、中々敵の数を減らせない。
苦戦していると、思いがけない援軍が・・・。
ヒツジたんキタ━━━━(#゚∀゚#)━━━━!!なんか知らないが、ひつじたんが戦ってる━━!!イヤァ~!カワイイ~~!!(;´Д`)ハアハアつい見惚れて(防御しつつ)ニヨニヨしている間に、伯爵(と、羊飼いと羊たん)が敵を片付けてしまい、戦闘終了。
静けさが戻ったところで、伯爵がこちらに歩い・・・。
「おまえはアフォか!」アワワ、ごめんなさい、羊が可愛くてついボーッとしてました(>Д<)

「こんなところで私に会えると思ったのか!?あの者は見ればわかるだろうが、ネクロマンサーだ。君は騙されて死ぬところだったんだ」
あ、そっちですか、すみません。
助けてもらって有難う御座います。
顔色が悪い人だなあとは思ってましたが、まさかネクロマンサーだとは思いもしませんでした。
ところで、本を返してほしいんですが。
「本?そんなことの為に君は来たのか?本当に君は底抜けのアフォだな」
伯爵は呆れていたが、本当にこちらが何も知らないのをわかると、私がなぜメイジギルドから送られてきたのか説明しだした。
「私を見張るためにメイジギルドの評議会の連中が君を差し向けたんだ。どういうつもりか知らんが、用があるなら直接私のところへ来いと連中に伝えろ」
そう言うと、伯爵はSkingradの町がある方に去ってしまった。
ふと横を見ると、さっきの羊たんが、ネクロマンサーたちの持ち物を漁っていた。

Skingradの羊は、一味違う。
PR