「助るたん先生！あれに見ゆるは農家ではございませんかにゃ！」



修道院から坂を下っていった所に一軒の農家があった。

「うん～畑があるからそうみたいね～」

地図に書かれていた名前と違っていたが、多分この農家を示しているはず。

「どれどれ、ふーむ。こっから南に走っていけばいいにゃよね」



ネコミミは地図を覗き込んだ。

しかし、農家の南を直進した先に遺跡のマーカーが見当たらない。

「あら～地図には遺跡っぽいのないけど～大丈夫かしら～？」



「きっと姉御が行ってないだけにゃと思います。ほな先生、野っ原突っ切って行ってみるにゃ～」

ネコミミはそう言って走り出した。






まっすぐ南へ向かっていると、目前の木々の間に白い建造物がちらりと見えた。



ネコミミは急いで駆け寄っていった。




紛れもなくAyleid遺跡だった。


手持ちの地図と宝の地図を並べて確認してみる。





ビンゴ！宝の地図に書かれている場所とそっくりです！


ここが正解なら、遺跡の南側に大きな岩があるはず。



その岩はすぐに見つかった。

「先生、ここにゃ～見っけましたにゃ～ニヒヒ」



「うん～そうね～大きい岩と小さい岩～二つの間にバツ印～そこんとこ調べてみて～」

「ほんではミーが掘り出しますにゃ」

ネコミミは威勢よく歌いながら穴を掘り始めた。



えんや～こーらやっと～ドッコイジャンジャンこ～らや～♪

ハァ～おっさん見たさに～♪
ハァ～どうしたどうした～♪

諸国漫遊～♪
こりゃ周ったら～♪

ハァ～それからどうした～♪

今日もなぁ～♪
今日も逢えたよ～こ～りゃ♪

ソレサナ～三人の男前～♪

えんや～こーらやっと～ドッコイジャンジャンこ～らや～♪


「ネコミミちゃん～それなんだか～とってもマニアックな替え歌ねェ～」

「おおっと、今のはEyjaおばちゃんが姉御に捧げた歌でごぜえますにゃよ～エ～ンヤ～こ～らやっと♪」

ガツン！

掘っていた道具に何かが当たった。



「お？おお？何か出てきましたにゃよ先生。お宝お宝ニャヒヒヒヒ・・・あれ」

岩陰から出てきたのはお宝ではなく巻物だった。

開いてみると、それには二つ目のヒントが書かれていた。



Travel South from The Blades sanctuary, or west from Bruma Castle.

「ああ～ん～なるほど～このクエストは～ヒントを探し出しながら進んでいくってワケね～ええっと次の地図のバッテン場は～某寺院の南側か～またはBruma城の西だとか～」

「ゲッ、てーとBrumaに遠出しろっていうことにゃか、にゃんてこったい！楽にあっさり終わると思ってたのに」



「何言ってんの～お宝が簡単に手に入ったらお宝の有り難味ないじゃない～ほら次行くわよ～」

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