忍者ブログ
腐女子playerのoblivionプレイ日記とMOD考察ブログ。
フジョシメンバーズ
名前:Miari
肩書:フジョシーズリーダー

*************************


名前:Maya
肩書:Nehrim特派員

*************************


名前:?
肩書:テンプルマスター

*************************


名前:Manne-quin
肩書:みならいもでる

*************************


名前:Nekomimi
肩書:熟練家政婦

*************************


名前:SkeltanTeacher
肩書:おつボネさま
ブログ内検索
カテゴリー
海でも眺めながら話をしようか、とマーティはMiariと海岸まで歩いていった。

ベンチに2人腰掛けて、最近の調子はどう?などしばらく雑談し、やがて自然とBurdの話になり、マーティはしみじみと言った。

「Burdは根っからの軍人気質だし、軍人が似合っているよな。僕も軍に残っていたら、また違った人生を楽しんでいたんだろうかって、考える時があるんだ」



マーティはかつてBurdと同期で軍に入り、部隊の食事係として所属していたが、クリーニング店を経営していた父親を病気で早く亡くし、店を継ぐ為に軍を数年で辞めざるをえなかった。

Miariと親しくなったきっかけは、彼女が客として店を訪れるようになってからだった。




すでに民間人だったマーティからすれば階級は関係なく、お節介焼きで人懐っこいマーティ自身の性格も手伝い、人見知りが強いMiariの良き相談相手になっていた。



MiariはBurdが任務を受けて、不安な気持ちになっていることを打ち明けた。

「で、君は彼が任務を受けたことが不服なのか?」

「ええ、でも決定したから放棄させることはもう出来ない。私、どうしたらいいのかわからなくて・・・」

「不安が心を苛んでいるようだね。じゃあ、今から言う僕の質問に素直に答えてほしい。君はBurdがいなくなると知ってどう感じた?」



「不安に感じて・・・寂しいと思ったわ」

Miariはちょっと考えて言った。

「それだけかい?」

「うーん、辛い・・・かも」

「辛い、か。じゃあさ、もし僕が急にいなくなったらどうする?」



「マーティがいなくなったら?そんなことになったら心配で捜すわ」

答えを聞いて、マーティはきょとんとした。

「あれ?Burdの場合は寂しくて辛いと感じるだけで、僕の時は捜してくれるのかい?」

「不安だけど、Burdは任務で不在になるってわかってるし、私は待つしかないもの」

マーティは顔をしかめた。

「・・・君は肝心な事がわかっていない。今話した状況はどちらも同じなんだよ」



「どういうこと?」

「僕とBurdは身を置く環境は違っていても、不慮の事故に遭ったり、朝『行ってきます』と言った言葉が今生の別れの言葉になるかもしれない可能性が0じゃないのは変わらないんだ。君自身もそれは同じだろ?」

「いつ何があるかわからないってことね・・・」

Miariをじっと見つめながらマーティは尋ねた。

「僕といる時の君は素直なのに、Burdの前では違うそうだね。嫌いだからそういう態度をとるのか?」



「違う・・・嫌いじゃない。私にとって軍曹はなくてはならない人よ。でも、見透かされたくない。私は彼の上官なのに優しく接して、それが他の者に知られたら、私は舐められて誰も従わなくなるわ」

Miariは顔をそむけた。

「・・・プライドを捨てろとは言わないよ。ただね、あいつは屈強な男だが、人間であることには変わりはない。きついことを言われれば傷つくし、優しい言葉をかけられれば喜ぶだろう。それが好きな相手からなら尚更だよ」



マーティの言葉を聞いたMiariは首を横に振った。

「・・・ごめんなさい、それがわかってても私、素直になれない。ダメよ」

「僕の前では素直じゃないか」

「マーティはお友達だし、話しやすいから普通にお話できるわ」

Miariはベンチから立ち上がって、遠く目前に広がる水平線をぼんやりと眺めた。

「君は恋人よりも友人の方が話しやすいと言うのか・・・はは、わかったぞ」



背後でマーティが納得したように言った。

「わかったってなにが?」

「君は心を開いてBurdと接することが出来ていないだけだ。ね、1度だけでもいいから、素直に言いたいことをBurdに言ってみたらどうかな?」

「言いたいことって、何を言うの?」

Miariは振り向いて聞いた。

「君が彼に対して心で思っていることさ。それは僕が説明することじゃない、自分で考えて言葉にしないとね」

「・・・むずかしいわね」



「むずかしくないよ。今の素直な気持ちを大事にして、その表情でBurdと話せばいいだけの事さ」

「やだ、こんな顔をBurdに見せるの?」

Miariは照れ臭そうに笑った。

「そうそう、その顔だよ、見せてあげるんだ」



Miariはマーティと話したことで心が解され、優しい気分になっていた。

「ありがとう。マーティと話しているとまるで神父様に相談してる気分になって、心が安らいでくるわ」

「それは嬉しいね。悩みを聞いたり説教するのが僕は好きだから、神父になりたいという夢もあったんだけどね」

マーティは楽しそうに微笑んだ。

拍手[0回]

PR

Copyright c フジョシプレイOBLIVION。。All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog / Material By Mako's / Template by カキゴオリ☆
忍者ブログ [PR]