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腐女子playerのoblivionプレイ日記とMOD考察ブログ。
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「友に日記を見せてほしいと頼んだのだが、嫌だと断られたのだ。人の日記を見るものではないことは私もわかっている。だが、友は私になら許してくれると思っていた・・・」

マーティンは机の上に置かれたノートを寂しげな表情で見つめた。



Burdはマーティンの視線の先にあるノートがMiariの日記であることに気付いた。







「そこに日記が残されて持ち主が居ないということは、ま、まさか殿下、日記を奪い取って読んだのですか!?」



マーティンは振り向き、違うとBurdに怒った。

「私がそのようなことをするか!喧嘩になった時に友がこれを私に投げつけて部屋を出て行ったのだ。拾ってここに置いただけで読んではおらん!」

「読まなかったのですか。貴方にとってこれの中身はとても気になったのでは」

「私のことを騙してあざけ笑い楽しんでいる内容など、読めば気分が悪くなるだけだろうが」

「はぁ?読んでいないんでしょ?そんなのはただの憶測じゃないですか。ご友人が貴方のこと悪く書くはずないと思いますが」



「いいや、私に見られたくないということは、私の悪口をこの日記に書いているからだ」

マーティンは、本気でこの日記に悪いことを書かれていると思い込んでいるらしい。

「・・・ちょっと待ってくださいよ。あれが日記に書きそうな事といえば『伯爵萌え~』『まーくんカワイイ~』『Burdカッコイイ!』ぐらいなものでは?まあ、自分ならそんな日記は恥ずかしくて誰にも見せませんがね」



「随分具体的だな。もしかして日記を見たのか?」

「見るわけないでしょ!!私が見せろと迫ったら速効で刺されますよ!書いてたのは知っていましたが、見たいと思ったことはありません。いくら好きな相手でも他人の、しかも女の日記は見るものではないですぞ殿下」

「友は私の日記を読んだぞ。なのに友は私に日記を見せてはくれん。嫌いでないのなら何が理由だ」



「貴方の日記を読んだ?どうせ貴方が見るように仕向けたんじゃないんですか。殿下の日記には秘密などなく、誰が読んでも構わない事を書いてそうですからな」

マーティンはそれを聞いてふて腐れた顔をした。

「秘密がないとは失礼な。私の日記にだって秘密はあるぞ」

「秘密と言ったって『○月×日 晴れ。今日は風があったので、洗濯物がよく乾いてくれた。ブレード達に布団を干すように勧めたら、皆張り切って寺院の外に干していた。大掃除も出来たし、今日は良い1日だった』なんて殿下の日常が書かれてるだけじゃないんですか?」



「・・・Burdよ、なぜ私の日記の内容を知っている。さては見たな・・・」



「えぇええ!?見てませんよ!そんなこと本当に書いてるんですか!?」

Burdは適当に言っただけなのに!?と慌てたが、どうやらおちょくられただけだったらしく、マーティンは淡々と話した。

「私は友の事をもっと知りたいのだ。友が私を本当はどう思っているのか、身分に関係なく私を好きになってくれたのかも・・・」



「殿下、その身分に関係なく好きかどうかというのは、本人に聞いてみたのですか?」

「聞いたよ。友は皇族だろうが関係なく私を好きだと言っていたが、心あらずとも口では何とでも言えることだ」

「ふむ・・・では好きだと言われたのに、貴方はその言葉を信じなかった訳ですな」



「友は私を拒絶した。触れられるのが嫌な相手を好きなはずがないだろう」

「・・・気が焦ったと先ほど言われましたな。ご友人と居る間ずっとそうでしたか」

マーティンはわずかに恥ずかしげな表情を見せて小さく頷いた。

「ああ、焦ってなかったと言えば嘘になる」



「あのですな殿下、どの様なことでも焦りは禁物です。上手くいくことまでいかなくなるものですぞ」

「焦りたくて焦ったわけではない。だがどうしても友を私に振り向かせたかったのだ。私を信じてすべてを任せてくれるような関係になれればと・・・」

「信じてほしいならまず貴方が彼女を信じるべきでは?」

「何を言っている。私は友を信じていたのだぞ?なのに私は裏切られたのだ」

「裏切ったのは貴方の方ではありませんか、殿下」



Burdは強い口調でマーティンに言った。

「貴方はどうやら大きな思い違いをしている様だ。アレが裏切った?それは貴方が彼女を疑ってばかりいるからそう見えてしまったんだ」

「疑うことも必要だろうが。すべてをそのまま信じれば、騙されるのがオチだ!」

マーティンは反論したが、Burdは眉をひそめただけだった。

「騙されるのがお嫌いですか。そりゃ、誰でもそうでしょう。でもアレが殿下を騙すとでも?貴方を好きだと言うのは全部嘘だったと?へぇ、私は耳にタコが出来るほどまーくんがまーくんがと貴方のことばかり煩くご友人から聞かされてましたが、全部演技だったというワケですな」

「私の事ばかり話していた?何を、どのようなことを話していたのだ」

「今の殿下には教えて差し上げられません。貴方は、彼女のことを一方的に責めるばかりで、信じていない御様子ですからな」

「私が友を信じてないだと?」

マーティンは茫然とした。



「自分を慕ってくれていた相手の想いを素直に受け入れる気もなく、下手な迫り方をして挙句は泣かせてしまうような不器用な男に、ご友人を任せたくはありません。もう二度と彼女に構わんで頂きたい」

「構うな?まて、私に非があるとしても、なぜお前に其処まで言われなければならんのだ!何の権限があってー・・・」

「殿下のご友人は自分にとっても大事な友なんです!」

Burdは怒りながら言い捨て、マーティンに背を向け扉の方へ歩いていった。



「Burd、どこへ行く気だ」

「あれのことが心配なので捜しに行ってきます」

「友を捜しに行くなら私も一緒に連れて行ってくれ。会って話をしなくては」



「ダメです。貴方はここに残って頭を冷やして下さい」

相手が殿下だということなど忘れているかのような怒りの形相でBurdはマーティンを睨み付けた。

「ご友人を信じられないなら日記を読んで見られてはいかがですか。どれだけ彼女が貴方のことを想っていたか、ご自分が間違っていたかわかるはずです。自分が戻るまでそれ以外の勝手な行動は慎むように。では失礼します」

Burdはマーティンを部屋に残して、扉の向こうに消えた。



この広い部屋にまた1人取り残され、マーティンは酷く孤独感を感じた。


「日記を読め・・・か」



マーティンは机の上に置かれた日記を見た。


















日記を読んで、Burdが言っていた通りのことが書いてあったとしたら私は何ということを友に・・・。



いや、待ってくれ。

私は日記を盗み見するのか?
ここまでしないと私は友を信じることが出来ないのか?


こんなことをしなくても友を信じたい・・・。

マーティンは伸ばしかけた腕を戻した。



疲れた頭で日記をぼんやりと眺めていると、これを投げつけてきた時のMiariの泣きじゃくっていた顔を思い出し、胸が苦しくなるのを感じた。

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