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腐女子playerのoblivionプレイ日記とMOD考察ブログ。
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マーティンとMiari爺が寺院の外に出ると、其処にはすでにブレードたちが待機していて不安な表情を浮かべていた。



「殿下、来られましたか。一体何が起きたのやらさっぱりです」

Burdが困惑した顔で言った。

「外の様子がおかしいと聞いてきたのだが」

「ご覧の通りですよ。見張りの者から、外に奇妙な物が出現したと聞いて私も外に出て確認してみたところ、この有様で」






「これは・・・」



マーティンは目前に広がる見慣れない光景に唖然とした。

「ほっほ、風流じゃろ~」

背後でMiari爺が楽しげに言うのが聞こえた。

「なんだあの巨大毒キノコは・・・変な岩も生えているではないか」

「毒は余計じゃ、焼けば食べられる食用キノコなんじゃぞ。ただし鬱になったり躁になったりと、精神的副作用があるがの」



「お前はここをキノコ寺院にするつもりか」

マーティンは顔をしかめた。

「それは狙っておらん。どうせやるなら寺院だけでなく世界中に胞子をばら撒いてキノコ王国にするわい」

「キノコ寺院も私へのプレゼントか?こんな物はいらんし、迷惑だ。今すぐ元のに戻せ、Sheogorath」

「せっかちじゃの、少しは景色を楽しむ心の余裕を持たんか。ほれ、もう1つお前に本命の贈り物があるぞ、アレじゃ」



Miari爺は右側の空を見上げた。

マーティンもそれを倣い空を見上げた先には・・・。

「・・・・」

言葉が出なかった。

上空には巨大な黒の船体が音も無く、空中に浮遊していた。



ギラギラとしたエネルギー波の光が船体の下部からあふれ、地面に降り注いでいる。




「なんだアレは・・・」

マーティンは息を飲んだ。

「説明すると長くなるぞ」

「あんな物の説明はいらん」

マーティンがとっさに断ると、Miari爺はわざとおどけながら答えた。

「ほう、説明をぜひとも聞きたいかプリンス。アレがなんじゃったか詳しく教えてやらねばならぬのう」

「説明はいらんと言っている。もういいから全部片付けてくれ、貴様のオモチャ箱にな」



Miari爺は言葉を無視して説明を始めた。

「そんなに知りたいか、うむ。では教えて進ぜよう。アレでお前の敵を倒してしまえ。ワシから無敵の戦闘船を贈呈しよう。あれを使えばどのような巨大で最凶の敵でも一撃必殺・・・」

「だから説明はいらないし、そんな物騒な物もいらんと言っている」

Miari爺は聞く耳なぞ持たないようで、さらに説明を続けた。

「要するに、あの船をお前の戦力にしろと言っとるのじゃ」

「あんなわけのわからない物はいらん。それよりまず先に友を開放しろ」

「友、友、と煩いのう」

Miari爺はコホン、と咳払いをした。

「お前が拘るこの女の願いをワシが叶えてやっておるのだから、もっと喜んで感謝して欲しいものじゃ」

Miari爺は、優しげな眼差しでマーティンに微笑んだ。



マーティンはその表情に一瞬戸惑いをみせたが、すぐに冷静さを取り戻して言った。

「友はこんなバカなことなど望まない。風呂にしろ部屋の模様替えにしろ、友がそれを願っていたとしてもだ、それを貴様が叶えて何になる。貴様がやると、ただの悪戯にしかなっていないんだ」

つっぱねられ、Miari爺はやれやれと今度は呆れ顔になった。

「アンタも鈍感じゃの」

「貴様のやることに苦悩させられるから、頭も鈍くなって当然だ」

「考えるのに疲れてきておるな。ではワシの目的をここらで優しく暴露してやるとするかの」

Miari爺はにっこりと笑った。




「ワシがわざわざ来てやったのはな、我が領域にこの女を連れて行くためじゃ」

「友を連れ去る気だったのか、なぜだ」



「ここに居るとコレが先々まずい状況に陥るからに決まっておるからじゃろうが」

Miari爺はなぜそんなこともわからないのかと言いたげな顔をした。


「友に何か危険が迫っているとでも言うのか。十分今でも貴様のお陰で危機に立たされているではないか」



「話の骨を折るな、良いから黙って聞いておれ。コレはな、ワシにとっても必要な擁護者なのじゃ。Graymachをー・・・止めてもらわねばならん」

「Graymach?」

「これに関してはお前は知らんで良い、ワシにしかわからんカラクリゴトじゃからの。でな、コレを領域に呼ぶ前に、好奇心でちいとコレの未来を覗いてみたワケじゃ」



「器用なことが出来るんだな。さすがDaedraだ。で、何が見えた」













「破滅じゃよ」












「・・・破滅?」

マーティンは言葉を繰り返した。







「意味がわかるかね?つまり・・・このまま放っておけば、この女の先に待っている運命は破滅の道。その破滅はなぜ訪れるか。言う間でもなく、この女がお前の側に居る事で訪れるワケじゃ」

「私といることで友に破滅が訪れるというのか?笑えん戯言は止せ」

「おおっと、何も破滅に導かれるのはコレだけではないぞ?そこにおるブレードとやらの集団も犠牲になるし、関った他の者も同じく犠牲になるじゃろう」

「・・・」

「理解に苦しんでおるな、プリンス」

Miari爺は嘲笑した。

「説明が回りくどいか?」

「回りくどいというより、あまりに突飛すぎて話についていけんのだ」

では・・・とMiari爺は言った。

「お主の呆けた脳みそにもわかるように教えてやろう。破滅を招く暗黒が存在する限り、その周りにいる者たちすべてが巻き添えを喰らうじゃろう。その元凶とはー・・・」



Miari爺はマーティンを指差して言い放った。




「他でもない、アンタ自身じゃよプリンス」



「アンタが破滅を呼ぶ暗黒、諸悪の根源なのじゃ」






「私が破滅を招くだと?しかもおまけに暗黒が付くとは酷い冗談だな。私のどこが暗黒なのだ」

「ワシと同じモノをアンタには感じておった。まさしくそれはDaedraの力じゃ。人如きがどうやって手に入れたかは知らんが、アンタは相当の『使い手』じゃな。過去に己の欲望を抑えきれず、暗黒の力に身を委ねた事があったじゃろう」

「・・・それに関しては否定はせんよ。だがな、今貴様が言ったことのブレードたちはまだ理解が出来る。私の為に命を懸ける覚悟が出来ているからな。だが友は破滅とは関係ないだろう」




「関係ないじゃと!!??」




出し抜けにMiari爺は大声で叫んだ。

そして、急に怒り出した。

「アンタは・・・ほんっとうに、な!に!も!わかっておらんのじゃな!!!ワシがこの女の代わりにお前に我が力を無駄使いまでして下らぬ奉仕をしてやったと理由がまだわかっておらんのか!!??」



「・・・わからない、なぜだ、教えてくれ」

マーティンは気迫に押されたのか、少し気弱になって聞き返した。

Miari爺はそれには答えなかった。

「自分の手に胸を当てて考えんか」



「それをいうなら胸に手を、ではないのか」

「どちらでもよい、殿下の鈍感さにはワシも呆れたわい」


しばらく二人は黙ったまま睨み合っていたが、先にマーティンが口を開いた。

「・・・まて、わかった」

「ほう、ようやく理解したかね」



「つまり、こういうことか」

マーティンはゆっくりと言葉を考えながら言った。

「お前は『友の考え』を読んでこれらの行動をしたと言った。要するに、友が私にして上げたいと思っていたことを代りにお前が叶え、今友を私から引き離して連れ去ろうとしている」

「・・・それではワシの求める答えになっておらんぞ、プリンス。そのまま出来事を羅列しておるだけではないか」



マーティンは顔を背け、手のひらで覆った。

「いや、わかってはいるんだ・・・だが、それは言葉には出来ん。今はまだそういった感情は表に出すべきではないのだ・・・互いに・・・」

答え難いのか、言葉をうやむやにしてはっきりとは言おうとしなかった。

「なんじゃ、この非常事態になっても本音が出せんというのか。冷血というか、情けない男じゃの」

「なんとでも言うがいい。ただし、友は絶対に貴様には連れて行かせない」

「ワシは言いたいこともはっきり言わん軟弱者の請いなぞ、これ以上聞く耳もたんし相手にしとうない。この女の心に素直に応じてやれば、救いはあったというのに残念じゃのう。ワシは失礼するぞい、コレと共にな」

Miari爺はくるりと背を向け、杖を付いて階段の方へ向かいだした。



「待て!」

マーティンは背後から呼び止めた。

「お前が言う破滅とは・・・もしや、死を意味するのか?」

「そうじゃよ、それ以外の何だと思いよったかね」

Miari爺はちらりと横目で見返した。



「これが死んでしまっては元も子もないからの、だから救う為に連れて行く。ワシに任せれば、この女は生涯安泰、いい身分で長生きするじゃろう」

「連れて行くのは友だけか」

「そうじゃ。残されたお前たちはどうなろうがワシは知らん。後はNineの神に命乞いでもするがいい。もしかすると、この女がプリンスから離れることで、新たな運命の道が開けるかもしれんぞ、ほほ」

「私が死なせはせん・・・私の傍に残る道を選んでも、友には絶対に後悔させない」

マーティンは強く言葉を噛み締めながら続けた。

「貴様に救えるのなら、私にだって救えるはずだ。何があっても今ここで貴様の詭弁に唆されて友を手放すつもりは毛頭ない」



「死なせないじゃと?人如きが何を抜かしておる。お前が元凶だと教えておるじゃろうが。元凶に何が出来る。運命には逆らえんのじゃぞ、プリンス」

Miari爺は怒りながら言い聞かせた。



「どうお前やコレが運命に抗おうが、コレは最後には命を落としてしまうのじゃ。ワシはそれを回避する為に現れてやった『救い』じゃ。コレを助けたければ、他に手がないのがなぜわからん、この呆け者の狸めが」

狸、と聞いてマーティンの目の色が変わった。

「・・・私のことを狸と呼んだな」

その言葉が気に障ったのか、マーティンはMiari爺を睨みつけた。



「なんじゃ、ムッとしおって。ワシが言うまでもなくお主は容姿が狸にそっくりではないか。頭脳は狸以上に鈍そうじゃがの」

Miari爺はフン、と鼻を鳴らした。

「親しい者からはともかく、他人に狸呼ばわりされるのが私は一番気に喰わん・・・」

その言葉には、怒りが篭っていた。

「そうか、ではそのまま指を咥えて怒っておけ、狸。ワシはもう領域に帰らせて頂くとしよう」

「・・・友は渡さんと言っているだろ」

「諦めろ、アンタのような腰抜け狸に、ワシからコレを開放することは出来んぞ」

「開放できない?そんなことはない。さっき、貴様自身が教えてくれたよ。友を解放する術をな」

マーティンは何かが吹っ切れた様子で、Miari爺に不敵な笑みを投げかけた。

そして、相手が怯む隙もないような速さでMiari爺の腕を掴み、こちらを向けさせ、顔を両手で掴むとそのまま強引に口付けした。

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