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腐女子playerのoblivionプレイ日記とMOD考察ブログ。
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早朝。

いつもの朝の様にネコミミはMiariを起こそうと部屋へぱたぱたと駆け込んできて、大きな声で叫んだ。

「おっはようさんにゃー!朝にゃー!とっとと起きて今日も元気にがんばるにゃー!!」



「・・・って、あ。もー起きてたにゃか、めっずらしー」


ネコミミはMiariが窓際に立って外を眺めているのを見て、その異様な姿に違和感を感じた。

見たことも無い衣装をまとい、杖らしき物を体の支えにして、返事もせず物想いに耽っていたのだ。



「にゃ、どーしたのにゃ。寝ぼけてミーのめんこい声が聞こえてにゃーのけ」

ネコミミは側にツカツカと歩み寄って、Miariに横からもう一度話しかけた。

「おはようさんにゃー、どーした、おみゃーらしくなく物想いに耽ったりして、腹減ってそっから動けにゃいのけ?」



「なんじゃ、ここは他にも生物がおったのか」

ようやくネコミミが居ることに気付いたらしいMiariは、呟きながらゆっくりと振り向いた。

そして、ネコミミをじっと見下ろして、口元に笑みを浮かべた。

「誰かと思うたら、ワシに話しかけておったようじゃな、小さい貴婦人どの。これはご機嫌うるわしゅう」



「は?にゃんやて?」

ネコミミはMiariの奇妙な言動に思わず耳を疑った。

「なんだおみゃー、朝から変な喋り方すんにゃや。なんかの遊びやってるにゃか?」

Miariは笑みを浮かべたまま答えた。

「そうじゃ、遊びじゃよ。コレの考えを読み、ワシの領域外でどう質実剛健かつ如何に快活に振舞ってやるか思案し逸遊しておったんじゃ」



「・・・意味わっからないにゃ。にゃんでじいちゃんみたいな喋り口調になってるにゃよ」

「ひょひょ・・・当たり前じゃろ、ワシはじいちゃんじゃからのう」

ネコミミは目を真ん丸にして驚いた。

「ゲッ、おみゃーの正体は御老公だったのにゃか。だからおっさんと話があって仲がよかったって訳にゃか。どーしていい歳したおなごがおっさん共と友達みたいに付き合えるのにゃーて不思議にゃったけど、ようやく謎が解けたにゃ~」

「そうじゃ、そうじゃ、ワシはいつも側におっさんを従えておるからの、その類の扱いにはワシも小躍りするほど慣れておるぞ」

Miariは威厳ある老人の様に、出し抜けにカッカッカ・・・と部屋中に響き渡るような大声で高笑いした。

ネコミミはその様子を目を輝かせて魅入っていた。

「にゃにゃ、今のはまるでミーが好きな歴史ドラマ『YellowGate of WaterDoor』の御隠居さんみたいだにゃ。印籠とか隠し持ってたりするのけ?ミー、そういう小道具大好きにゃから用意してたらミーにも見せてほしいにゃ☆」



「そんなもんは持っておらんが、持病の癪を治す携帯用の丸薬籠なら持っとるぞい」

「にゃにゃ!それこそ印籠にゃ!!」

「ほっほっほ、そうじゃったか、これが・・・ほう、知らんかったぞい。為になる、為になる、これは儲け物じゃのう~」

「・・・おみゃー、おもしれーけど変にゃよ。起きる時ベッドから落ちて頭打ったんにゃいけ?だいじょぶにゃか?」

ネコミミは、いつもとMiariの様子が違いすぎることに不安を覚えた。

「おかしい?それはおかしいのう。小奇麗な貴婦人、ワシはいつもと変わらんよ。その言葉、実に幸甚に申し受け付けておこうぞ、ひょひょ」

「やっぱり変にゃ~、腹減りすぎて頭に血が回ってにゃいに違いないにゃ。一階に朝飯用意してるにゃからとっとと食うといいにゃよ」

「朝飯か、そりゃあ御馳走させてもらわねばの。ワシの好物のメザシと漬物と雑穀があれば文句はありゃせんぞ」

「おみゃー、そんなもんが好みだったっけにゃ?あいにくパンとスープしか用意出来て無いにゃ、我慢してくれにゃ」

「ぬぬ、惜しいの。目玉を刺されていないメザシの気分じゃ・・・まあよいよい、何も無いよりはな。しこうして尋ねるが・・・」

Miariはネコミミに向き直り興味深げに目を輝かせながら尋ねてきた。

「この国のプリンスは何処に御滞在かね」



「は?」

ネコミミはMiariの唐突な質問につい呆れた声を上げてしまった。

「プリンス?プリンスって、えっらい甘い響きにゃけど、皇帝のタヌキおっさんのことかにゃ」

「案ずるに、そうじゃの、それじゃ、ソレ」

「おみゃー、タヌキおっさんトコにゃ、よく遊びに行ってるにゃんけ。寝ぼけ度が酷すぎるにゃよ、おっさんならクラウドルーラー寺院にいつもいるにゃん」

「ほう、して其れの場所はどこじゃな」

「おみゃー、とうとうボケたにゃか、アワワ。寺院はImperial Cityをずっと北に行ったとこにあるBrumaのちょい先やったにゃろ?忘れたにゃか?」

「忘れてはおらんぞ、ワシの力が足りんのか心奥まで入り込めておらんでの。こうして貴婦人に尋ねるしかないというわけじゃ」

「意味わからないにゃ・・・にゃんだか別人と話している気にミーはなってきたにゃよ」

「別人ときたか!そうじゃな、別人でもいいぞい。ワシは爺であり、この女はワシでもあり、ワシがこの女でもあるのじゃからなァ、ひょひょひょ」



「・・・朝からテンションおかしすぎにゃ」

ネコミミはMiariの不思議な言動にさすがに疲れてきた。

「ワシがおかしい?ひょひょ、褒めても何も出んぞい貴婦人・・・ではワシはそのタヌキとやらに挨拶に行ってくるかのぅ」

「おみゃ、本気で名前間違ってにゃいけ?タヌキはあくまで見た目の愛称で、名前はマーティン殿下にゃん。おみゃーからは「まーくん」と呼んでも「タヌキ」なんて呼んじゃいけないにゃ、自尊心傷つけられて、おっさん泣くにゃ」

「名前がありよったか、それは失敬失敬。プリンスにしては美味しすぎる名前じゃなと思っておった。プリンスの名はマーティンじゃな、承知したぞい。ではワシは貴婦人の芳味豊かな朝ご飯を頂いてから顔見せに赴くとしよう、ひょひょ」



なぜか上機嫌になって、Miariは部屋から出て行ってしまった。


呆気に取られてしまっていたネコミミは、訳がわからず茫然とその場に立ち尽くしていたが、しばらくしてようやく我に返った。

「にゃ、何時帰ってくるのか聞き忘れたにゃ。でも、キツネに憑り付かれたよーな雰囲気が怖いからほっとこ・・・さて、帰ってくるまでに掃除しとくにゃ」



家事を早く済ませて寛ごうと、ネコミミは箒を持って部屋の掃除を始めた。

Miariの様子がおかしいのはわかっていたが、自分が作ったご飯を食べてくれるなら別に文句はないので、これ以上干渉しても仕方がないにゃ、と納得したのだった。

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